副業を禁止している会社には勤めるべきではない理由

2019年3月22日 12:54

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 政府が副業を推進し始めた2018年以降、副業を認める会社が増えてきている。一方でまだ副業を認めていない会社が多く存在しているのも、事実である。これからは、副業を認めていない企業に入社するとリスクになることもあることを、頭に入れておきたい。今回はその理由を紹介する。

【こちらも】なぜ政府は副業を推進し、企業は副業を認めないのか

●何年先まで会社があるかわからない

 昨今、誰もが知るような大手企業でも大規模なリストラが頻繁に行われている。昔は大手企業に勤めていれば安泰なんて言われていたが、今となってはそんな事実はどこにもない。いつ会社が潰れても、合併して名前が変わっても何もおかしくない。ある日突然会社からリストラを宣告されたとしたらどうするか?

 もし副業をしていれば収入は下がるものの、急にゼロになるわけではなく、また副業で身に付けたスキルを活かした転職も可能かもしれない。しかし副業をしていない場合、収入はゼロになる。最悪の場合、身に付いたスキルが他の会社で活かされない仕事だと、そこの会社で働いていたという経歴しか残らない。これはこの先の人生において、あまりにもリスクが大きすぎるだろう。

●新しい人脈・価値観が生まれない

 副業を認めていない会社であれば、仕事を辞めない限り、毎日同じ業務だけをこなして、同じ人とだけ顔を合わせることになる。これでは全く人脈も広がらないし、新しい価値観も生まれない。

 もし勤め先の会社が大手企業で多くの社員を抱え、人事異動も活発に行われているのであれば新しい人脈・価値観は生まれるだろうが、もしも中小企業で社員数も少なく、仕事内容も単純な作業ばかりであれば、視野が狭くなってしまいかねない。働く年数が長くなれば長くなるほど、多くのチャンスを逃しているということも考えられる。非常にもったいないのではないだろうか。

 ここで見たように、大きな理由としてこの2つが挙げられる。会社勤務がいつまで続けられるか分からず、長年続いたとしても、それ自体がチャンスを逃すことになる場合もある。現在転職を検討している人の中には、条件として『副業可能』を挙げる人も多いだろう。これからの時代を生き抜くためにも、副業が認められている会社で働くということもぜひ考えてほしい。(記事:IKO・記事一覧を見る

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