AIで天気予報 積雪の路面状況を判断できるAIをウェザーニューズが開発

2019年2月19日 21:30

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入力画像(左)と独自AIモデルによる認識結果(右)。黄色:積雪42.0%、ピンク色:圧雪 25.7%、緑色:黒シャーベット 32.3%となっている。(画像: ウェザーニューズの発表資料より)

入力画像(左)と独自AIモデルによる認識結果(右)。黄色:積雪42.0%、ピンク色:圧雪 25.7%、緑色:黒シャーベット 32.3%となっている。(画像: ウェザーニューズの発表資料より)[写真拡大]

 ウェザーニューズ(千葉県美浜区)は、雪道など道路状況を把握できる「AI(人工知能)道路管理支援システム」プロトタイプを2月8日に公表した。雪道の道路状況を、「定点カメラの映像」などからリアルタイムに識別できるシステムのようだ。

【こちらも】ウェザーニューズ、大雪時の高速道路情報をアプリ配信 高速道路6社と連携

 これまで天気予報は、「スーパーコンピュータ」を使って精度を上げ続けているが、それでも完全に天気予報を当てにして行動することにまでは至らなかった。それは、これまでのコンピュータでは、各種の条件を計算式で表し、諸条件の関係性を組み立てて、天気の予報をしてきたからだ。これからは、AIの機械学習機能が膨大な過去のデータを読み取り、学習して予想することで精度が上がるようだ。過去のデータが豊富に残っていることがAI導入にとって必要なことだが、天気予報は、AIにとって条件が整った環境にあると言える。これまで天気予報にAIを使ってこなかったことがむしろ不思議なことだった。

 例えば、関東地方の雪の予報は、かなり難しいようだ。太平洋上の低気圧と、シベリアからやってくる寒気の動きが相互に干渉して、その位置によって雪になるのか雨になるのかは微妙だからだ。これを、多くの条件の関係性を式で表して予測するよりも、膨大な過去の天気の結果情報を長年に渡って読み取り、その法則性を認知してしまったほうが、正確なのかもしれない。つまり、AIはベテランの天気予報士よりも、かなり経験豊かな超ベテラン予報士と言えよう。

 「夜間に吹雪の中をクルマが走行している」状態でも路面状況を判別できるようで、吹雪の状態やクルマの微妙な動きなどを読み取って微妙な判定ができるのが、AIの1つのメリットのようだ。「お天気おじさん、お天気お姉さん」が必要でなくなる日が近づいているのが明白だ。地球の大気の状態を全世界の規模で解読して、温暖化の影響などまで明らかにできる機械学習が可能になるのはいつ頃であろうか?衛星データはどれほど役に立つのであろうか?

 さて、不謹慎と言われてしまうが、ウェザーニューズ、気象庁などのリストラは、どの職種から始まるのか?興味がある。しかし、削減した人員を、関係するデータ収集と厚生労働省のデータなど一見関係がないと思われるデータと結びつける研究に充ててもらいたいものだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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