食塩電解セル製造で発生する純チタンスクラップを純チタン原料として再資源化
配信日時: 2026-03-18 11:01:03
~旭化成・日本製鉄との協業により高付加価値化を実現~
日鉄物産株式会社(以下、「当社」)は、旭化成株式会社(以下、「旭化成」)ならびに日本製鉄株式会社(以下、「日本製鉄」)と協業し、食塩電解セルの製造工程で発生する純チタンスクラップのリサイクルスキームを構築しました。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/39439/129/39439-129-98fcc4ba21d6d665068cc8438d6ce2aa-1280x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※1 日本製鉄提供 ※2 旭化成提供
純チタンスクラップを純チタンの溶解原料として使用するには、形状や付着物が一定でないため安定した前処理プロセスの構築が難しく、異材・異物の混入防止や加工などにも手間を要することから、再資源化には多くの課題がありました。また、純チタンの製造フローで使われるスクラップには高い純度が求められるうえ、スクラップのトレーサビリティー確保も極めて難しいことから、これまでは鉄鋼添加材などへのオープンループリサイクル※1が中心でした。
こうした課題の解決に向け、当社は旭化成、日本製鉄と協業し、純チタンスクラップを純チタン溶解原料として再資源化するリサイクルスキームの構築を実現しました。
本スキームでは、旭化成が宮崎県延岡市で行う食塩電解セル製造工程において発生する純チタンスクラップについて、同社がデジタル技術を活用した管理体制のもとでトレーサビリティーを確保しながら規格に応じて分別、その分別されたスクラップ全量を当社が回収し、再溶解プロセスの原料として適した状態に加工します。その後、分別・加工されたスクラップの一部を日本製鉄へ戻し、純チタンの溶解プロセス原料として使用されます。
今後、当社は旭化成および日本製鉄との連携をさらに深め、純チタンとしてのリサイクル比率向上を目指すとともに、このようなサステナブルな取り組みをさらに推進し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していきます。
■代表者コメント
・旭化成 交換膜事業部長 角 佳典 氏
将来にわたって資源を循環させていく仕組みを構築できたことは、各社が共有するサステナビリティの視点と継続的なパートナーシップの成果であり、クロールアルカリ業界全体の持続可能性向上につながる取り組みとして、今後も次世代を見据えたものづくりを共に進めていきたいと考えています。
・日本製鉄 参与・チタン事業部長 寺井 健 氏
本スキームは、日本製鉄の電子ビーム溶解炉における工業用純チタンの再溶解技術開発と、旭化成が長年培ってきた食塩電解セル製造工程におけるチタンスクラップ管理体制を組み合わせることで実現しました。こうした取り組みは、資源循環の高度化を目指す両社共通のサステナビリティへの考え方と、継続的なパートナーシップに支えられています。
・日鉄物産 執行役員 秋本 学
今回の協業において、食塩電解装置の製造工程で発生する純チタンスクラップの回収、加工および同加工品の納入を担うことで、脱炭素・循環型社会の実現に向けた新たな一歩が踏み出せたものと考えています。今後も当社として、これまで培ってきた流通や商社としての経験と実績を生かし、本スキームの円滑な運営と付加価値の最大化に努めてまいります。
※1 リサイクルの種類について(日本鉄鋼連盟HP):
https://www.jisf.or.jp/business/lca/recycle/index.html
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