次期トヨタ・カローラにEV設定か 新コンセプトが示す多様な動力源への対応

トヨタ自動車がジャパンモビリティショー2025で公開した「カローラ コンセプト」(写真提供:トヨタ自動車)[写真拡大]
トヨタ自動車が2025年のジャパンモビリティショーで公開した「カローラコンセプト」は、次世代カローラにバッテリー式電気自動車(BEV)を設定する可能性を示している。トヨタは、BEVからハイブリッド車、エンジン車まで、多様な動力源に対応する車両設計の方向性を提示した。量産モデルの発売時期や販売地域、具体的な仕様は明らかになっていない。
■次世代カローラを示唆する新コンセプト
トヨタは2025年10月29日、ジャパンモビリティショーのプレスブリーフィングで「カローラコンセプト」を公開した。1966年に誕生したカローラの次世代に向けた方向性を示すコンセプトカーで、従来のモデルから大きく変化した外観を採用している。
流麗なシルエットや、細長い灯火類を組み合わせた先進的なデザインが特徴だ。フロントには従来のエンジン車に見られる大きなグリルを設けず、車体側面には充電ポートも備える。こうした外観は、カローラへのBEV導入を示唆するものとなっている。
当時社長だった佐藤恒治氏は、カローラが時代や人々の生活に合わせて姿を変えてきたことを紹介した。そのうえで、世界各地では道路事情やエネルギー事情が異なる一方、環境を大切にしたいという思いや、魅力的なクルマに乗りたいという願いは共通していると説明した。
佐藤氏は、バッテリーEV、プラグインハイブリッド、ハイブリッド、エンジン車のいずれについても、動力源を問わず人々が乗りたくなるクルマを目指す考えを示した。カローラコンセプトには、こうした多様な選択肢を魅力的なデザインと両立させるための技術が盛り込まれている。
■EVとエンジン車の双方に対応する車両設計
カローラコンセプトは、地域ごとの需要やエネルギー事情に応じて複数の動力源を用意する、トヨタの「マルチパスウェイ戦略」を反映したモデルだ。同社は、BEV、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)、エンジン車を、それぞれの市場の事情に合わせて展開する方針を示している。
トヨタは統合報告書で、カローラコンセプトが、一つのプラットフォームで多様なパワートレーンに対応するための技術を追求したモデルであると説明している。BEVからエンジン車まで、同じプラットフォーム上で製造できるようにすることで、デザインや室内空間を損なわずに動力源の選択肢を広げる考えだ。
その実現に向けた技術の一つが、トヨタが開発を進める小型・高効率の新型エンジンである。エンジンの小型化によって車両設計の自由度を高め、BEVを含む異なるパワートレーンに対応するプラットフォームの共用化を目指している。
次世代カローラについては、一部市場でBEVを設定し、地域に応じてハイブリッド車やガソリン車なども展開する可能性が報じられている。ただし、量産モデルで採用するパワートレーンの組み合わせや、日本を含む各市場への投入時期、販売価格などの詳細は明らかになっていない。
■60年の歴史を持つカローラの新たな展開
カローラは1966年に初代モデルが登場した。曲面フロントウインドーやマクファーソンストラット式の前輪サスペンションを採用し、実用性と走行性能を追求した大衆車として開発された。その後、世界各地の市場に合わせて車種や仕様を拡充してきた。
トヨタの公表資料によると、カローラシリーズの世界累計販売台数は2024年12月時点で約5546万台に達した。1997年には累計販売台数で、それまでの記録を上回り、世界で最も売れた車名として知られるようになった。2024年の年間世界販売台数は約166万4000台で、現在もトヨタの主要なグローバルモデルの一つとなっている。
カローラの歴史には、スポーツモデルも含まれる。AE86型のカローラレビンとスプリンタートレノは、モータースポーツや日本の自動車文化を通じて知られ、現在も愛好家から支持されている。近年には、走行性能を重視した高性能モデル「GRカローラ」もラインアップに加わった。
地域ごとの展開もカローラの特徴だ。アジアの一部市場では「カローラアルティス」の名称が使われるなど、各地域の需要に応じたモデルが販売されてきた。今回のカローラコンセプトは、こうした多様な市場への対応を電動化の時代にも継続し、動力源とデザインの選択肢を広げる方向性を示している。
元記事: Toyota Corolla to Reportedly Go Electric in Major Revamp
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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