ETF承認間近!? ビットコイン価格が急騰

2024年1月10日 16:23

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●ビットコインETF承認間近?

 仮想通貨ビットコインが2024年1月2日、2022年4月以来となる4万5000ドル(約650万円)を超えた。

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 ロイター通信によると、SEC(米証券取引委員会)は近々ブラックロックなどが申請しているビットコインのETFを承認するという楽観的な見方で、買いが入ったと見られている。

 2022年5月のUSDCショックから立ち直り、2023年は年初から約2.8倍上昇したが、2024年もさらなる上昇が期待される。

 一方で、SECがビットコイン承認を発表したというデマが流れるなど、情報が錯綜している。悲願のビットコイン現物ETF誕生で、2024年は仮想通貨の年となるのだろうか?

●週内にも承認?

 8日の週にもビットコインETFが承認されると見られている。

 なぜなら、ETFを申請しているブラックロックなどの運用会社が、8日にETFに課す手数料を発表したからである。手数料の発表はETFが上場前に最後に決定されることが多い。

 この発表を受けてビットコイン価格は約4%以上急騰した。

 ETF承認の期限は1月10日と見られ、不公平さを避けるために一斉に承認されると見られている。

●思わぬ横やりも

 一方で、9日にはSECがX(旧Twitter)でビットコインの現物ETFはまだ承認していないと表明した。

 これはSECのXアカウントに何者かが不正アクセスし、ETFが承認されたというコメントが書き込まれたことを受けてのことだった。SECは約30分後にこの投稿を削除した。

 不正投稿を受けて、多くの人が承認されたと信じて、一時ビットコインは4万8000ドルまで上昇したが、投稿が削除されたことを受けて4万5200ドル付近まで下落する事態となった。

 SECがXで二段階認証していなかったことや、そもそもXのセキュリティの脆弱性についても批判が集まった。

 いずれにしてもこの件で水を差された格好となり、ETF承認のスケジュールに影響が出るかも心配される。

 それでもETF承認は既定路線と見られており、後は承認後の価格に注目が集まる。承認後にさらなる上昇も期待されるが、“セルザファクト”にも警戒が必要である。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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