ビットコインが4万ドル回復、2024年は最高値更新に期待!?

2023年12月5日 08:52

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●ビットコインが4万ドルまで上昇!

 仮想通貨(暗号資産)ビットコインが12月4日午前、2022年5月以来となる4万ドル(約600万円)の高値を付けた。

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 インフレの鎮静化で米国の利上げの終了が近いという投資家の判断と、ブラックロックなどが申請した現物投資型ETFの承認が年明けにも得られるという期待感から、買われているとみられる。

 2022年5月のUSDCショックから立ち直り、2023年は年初から約2.8倍上昇したことになる。

 2024年にはビットコインは上昇圧力がかかり、さらなる上昇が期待されるという専門家の意見が多く、2021年11月8日に付けた6万9000ドル台(約777万円)の更新へと期待がかかる。

 ビットコインが冬の時代を脱し、黄金時代を迎えるのか?

●ビットコインに期待が高まる根拠

 2024年の4月中旬に、4回目となるビットコインの半減期が予定されている。半減期は発行ペースを鈍化させて、資産価値の増加を促す可能性がり、上昇圧力がかかりやすい。

 2023年は暗号資産に対し、各国規制する動きが広がっていたが、EU圏ではライセンス制や消費者保護などのガイドラインが整備されつつある。

 米国はSEC(米証券取引委員会)の動きなど読めない部分も多いが、ブラックロックの現物型ETFが承認となれば、そのリスクも和らぐだろう。

 ビットコイン支持派であるミレイ氏がアルゼンチン大統領に就任することも、ポジティブ要素である。ビットコインに関する政策は未定だが、11月に大統領選勝利が決まるとビットコイン価格も上昇した。

●1000万円台も?

 2024年末には1000万円台を予想する声も多く、ビットコインには追い風が吹いていることは間違いない。

 利上げの終了でリスクオン相場となれば、ビットコインなどの暗号資産へと資金が流入することも十分考えられる。

 上昇しても、かつてのようなバブルに近い熱狂は感じられない。だがこのタイミングでの上昇は、投機筋が全て織り込み済みで買っている可能性もあり、急落のリスクも無視できない。

 ETF承認の遅延やSECによるさらなる規制、アルゼンチン新大統領の政策が期待外れなどのサプライズで急落することも考えられるので、警戒は必要である。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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