英語勉強法、子供の早期教育や大人の学び直しにも適している方法とは

2021年6月14日 08:34

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 日本の英語教育は、過渡期を迎えている。年齢は若年化し、内容はより高度なものになろうとしている。そんな中で子供の英語教育をどのようにしていくか不安に思っている人も多いのではないだろうか。そこでおすすめしたい勉強法が、英語の多読である。

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■英語はコミュニケーションが取れることが最も重要になる

 日本の英語教育は今変わろうとしている。英語が小学校5、6年生から「教科」になり成績も付けられるようになった。それにより中学受験で英語を使う学校も出始めている。学習指導要領の改正により、中学校で習う英語は難しくなり、高校受験でスピーキングを課す学校もあるという。

 日本の英語教育は細かな文法事項を暗記したり、日本語訳を作ったりすることがかつては求められていた。だが今では、英語はコミュニケーションを取るための教科として変わろうとしている。英語で状況を正しく把握したり、自分の意見を伝えることができるかどうかが問われるようになってきているのだ。

■英語力を上げるには多読が最も良い

 英語のコミュニケーション力を上げるために最も適した勉強法は、ずばり多読である。多読とは、辞書を引かずにたくさん英語の本を読むことだ。初めは幼稚園生が読み聞かせられるような絵本からで良い。絵を楽しみながら自然と語彙や文法を理解することができる。

 効果的に英語力をみにつけるために多読にはルールがある。まず、辞書を引かないこと。引くとしても必ず英英辞典を使用することだ。次にサラサラと読めるような簡単なレベルの本を読むこと。

 そして、何よりも大切なルールは楽しいと思える本だけを選ぶことだ。自分にレベルが合っていたとしても、少し読んでみて面白くないと感じたらすぐに止めて別の本に移ろう。自分が夢中になれて英語を読んでいることも忘れて内容に没頭できるようなものが望ましい。

■多読に便利なツールを紹介

 以上のルールを守って多読を実践するためにおすすめなツールが、Oxford Reading Clubだ。Oxford大学が出版している子供向けの本1000冊が読み放題になるサービスである。この蔵書の中にはイギリスの8割の小学校で使用されている教材であるOxford Reading Treeが300冊含まれている。幅広い英語のレベルに対応しており、小学生でも楽しむことができる。

 まだ英語が読めないうちから始める方法もある。親が音読してあげるか、付属している音声を流してあげることだ。そうすることで日本語を覚えるのと同じように、絵本から英語を学ぶこともできる。これは、英語が苦手な大人が実践しても十分に効果があるので、まずは自分自身で試してみるのも良い。(記事:双風サキ・記事一覧を見る

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