マツダ、ホンダ、日産、生き残れるのか? (9) トヨタが見せる自信の裏付けは?

2020年5月26日 16:48

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■トヨタが見せる自信の裏付けは?

 まれに見る困難に直面している自動車産業だが、トヨタの姿勢などを理解するには、自動車産業が社会の中でどの様な位置におり、現在起きている「パンデミックにより、引き起こされている事態がどのようなことであるのか?」をよく理解しなければ生き残れない。

【前回は】マツダ、ホンダ、日産、生き残れるのか? (8) 日産はフランスに? 今期決算予測はトヨタのみ

 事態の理解の範囲には、当然に社会に最大の影響力を持つ、政府の言動に注目しなければならない。その政策や手続き、スピードなどをよく調べ、【切り捨てられるのか? 援助があるのか?】などを見極めて経営戦略を立てなければならない状態だ。つまり、飲食店だけでなく、自動車産業の下請け企業も廃業の決断をする前に考えてみるべきなのだ。

 「社会の構成メンバーの95%ほどの人は、正確に社会の現状を理解できない」ことを前提として受け入れることだ。半世紀にわたる企業経営、全国1,000社ほどのコンサル経験から鑑みると、いつも正確な事態の認識を持てる人は5%に満たないと実感している。その認識を間違えると「絶望」となってしまうので大変危険な状況となるが、中には「リーダー」として振舞える人々が出てきて、大多数の人々を率いて正しい道に向かうのも事実だ。

 今回は、「トヨタがリーダーの役を買って出ている」と見るべきであろう。「TNGA」にかなりの自信を示しているのだ。

■トヨタのスマートシティーに繋がるストーリー

 トヨタ以外の各社が今期(2021年3月)決算についての見通しを示さなかったのは、もちろん悪すぎる結果を発表して良いことはないからだ。しかし、その背景にトヨタに差をつけられている現状認識がある。つまり、「TNGA」に対抗するシステム構築が不十分であるからだ。それは、トヨタの自信と逆の姿勢であろう。

 ホンダや日産はグローバル経営者の考え方で経営されてきた。そのためビジネスモデルが希薄になってきており、人気車種の「一発芸」に頼る営業政策に近くなっている。ホンダにはシビックやHV車、日産にはEV、レンジエクステンダーの優れたクルマがあるのだが、販売戦略、生産戦略としてビジネスモデルの柱になっていないのだ。ホンダは明確に人気車種の登場を待つしかない状況だ。

 トヨタのスマートシティーに繋がるストーリーを盗むことが必要のようだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

続きは: マツダ、ホンダ、日産、生き残れるのか? (10) 「集団免疫」確保までの道のり

関連キーワード本田技研工業マツダトヨタ自動車シビックTNGA

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