レクサス・UX300e 動き出したトヨタのEVマーケティングはいつもの「後出しじゃんけん」

2019年11月30日 09:49

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レクサス・ UX300e(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

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 11月22日、中国広州モーターショー2019において、レクサスブランドの市販EVであるレクサス・UX300e(Lexus・UX300e)が公開された。中国や欧州などで2020年に先行発売し、日本市場投入は2021年前半ごろとのこと。またしても日本市場が後回しなのは残念。

【こちらも】トヨタ、中国向けに初投入となるEV・2機種 上海モーターショーで発表

 UXはレクサスブランド最小のSUVだが、EV化にあたってプラットフォームの補強をし、大容量バッテリー搭載に伴う車重増加に対処している。ショックアブソーバーの減衰力を調整しているのはもちろんであろう。54.3kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載、重心を低く設定している。

 最高出力204PS、最大トルク300N・mのモーターをフロントに装備、十分な動力性能と操縦性能を備えている。1回の満充電での航続可能距離は400km(NEDCで計測した数値)となっているが、実用性は各国の充電スタンドの整備状況によるのであろう。

 レクサス・UX300e加速性能は、モーターの特性によって低速でのトルクが十分で使いやすいことが想像できる。また、アクセルを離した時の減速フィーリングはパドルシフトで4段階調整できるようで、まるでエンジンブレーキの感覚に従って操作できそうだ。

 これは日産・リーフの0.2Gの減速フィーリングとは違って違和感は少ないであろう。トヨタはHVでの回生ブレーキでも、ユーザーがエンジン車から乗り換えの際に違和感が出ないようセッティングしており、この辺がトヨタのマーケティング「後出しじゃんけん」なのであろう。

 中国市場ではEVは当たり前となり、「EVだから」と言う理由だけでは商品力とはならない。かつてのトヨタ・プリウスのように「HVだから」で売れていたのが、普通のエンジン車と同様「クルマの出来」で商品力となる時代になっている。

 そこで、世界的に強調されているのが「安全・安心」である。中国市場のEVも品質の高い車が販売されるようになったが、バッテリーの寿命や新車購入時の補助金などの影響によって中古車市場が安定せず、買い替えサイクルが予測できない状況でもある。

 だからこそ、日本車の特徴でもある「高品質」が商品力となるというわけだ。しかし、中国では合弁事業としなければならず、「トヨタ生産システム」のノウハウが中国に筒抜けとなるのは確実だ。いずれ、中国メーカーが強力なライバルになることだろう。

 中国市場はこうした意味で「EV先進国」と言えるのであろう。そして、トヨタはいつも「後出しじゃんけん」でマーケティングを成功させてきている。全固体電池の実用化までもう少しの時間が必要である現状において、トヨタがEVを発売するにはEV先進国たる中国市場が的確なのかもしれない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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