SpaceX、60基の小型通信衛星を打ち上げ 光害問題への懸念も

2019年11月14日 08:42

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打ち上げられたFalconロケット。(c)SpaceX

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 米宇宙ベンチャーSpaceXは11日、小型通信衛星60基の打ち上げに成功した。数千基を打ち上げ予定であることから、搭載された太陽光発電パネルによる光害が懸念される。

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■通信衛星によるインターネットサービスを計画

 SpaceXは、米電気自動車メーカー・テスラのCEOイーロン・マスク氏が設立した宇宙ベンチャーだ。民間企業として初めて、国際宇宙ステーション(ISS)への有人宇宙船のドッキングに成功したことでも知られる。

 Space Xは今回、現地時間の午前9時56分に、米フロリダ州のケープカナベラル米軍基地第40発射施設から、60基のStarlink衛星を打ち上げた。小型の太陽光発電パネルを搭載した衛星は約260キログラムの重さで、Falconロケットとともに打ち上げられた。

 今回のStarlink衛星打ち上げは、5月の打ち上げに続いて3度目だ。打ち上げられた小型人工衛星はすべて、衛星インターネットサービス実現のために用いられる。SpaceXによると、数千ものStarlink衛星を打ち上げ予定で、2020年だけで北米から12回発射予定だという。

 計24回の打ち上げが完了すると、北米の人口集中地区でのインターネット接続サービスを開始する予定だ。実現すれば、インターネットを接続できない地域でも高品質の通信サービスが実現されるという。とくに、地方での高額で低品質の既存インターネットサービスの問題解消へとつながることが期待されている。

■太陽光パネルが引き起こす光害への懸念

 一方でStarlink衛星による光害も問題視されている。Starlink衛星は高度280キロメートル上空に据え置かれるが、太陽光発電パネルの反射により、上空には衛星が列車のように並ぶ「スターリンクトレイン」が浮かび上がるという。

 Starlink衛星は数千基打ち上げ予定であるため、天体観測を行う天文台の対象天体の光をかき消す懸念性が指摘されている。5月には、米国立電波天文台とSpaceXとのあいだで、電波望遠鏡への影響を最小限に抑えるよう努める協定が結ばれている。(記事:角野未智・記事一覧を見る

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