走行中EVに充電 受電から駆動まで全てをタイヤの中へ収納 東大など開発

2019年10月12日 16:34

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開発された「第3世代 走行中ワイヤレス給電インホイールモータ」。ユニットを搭載した実験車両(左)と構成図。(画像:東京大学発表資料より)

開発された「第3世代 走行中ワイヤレス給電インホイールモータ」。ユニットを搭載した実験車両(左)と構成図。(画像:東京大学発表資料より)[写真拡大]

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 第3世代となる走行中ワイヤレス給電インホイールモータが開発された。道路からインホイールモータ(IWM)へ走行中に直接給電できるというもので、2017年3月に発表された第2世代インホイールモータの発展形である。10月10日に東京大学のメディアホールにて、走行デモンストレーションが行われた。

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 研究開発は、東京大学、ブリヂストン、NSK、ローム、東洋電機製造が主体となり、村田製作所、TDK、東レ・カーボンマジック、ティラド、カーメイトの協力のもと行われている。

 現在、低炭素社会の実現のため、自動車の電動化は急速に進められている。現状におけるEVの課題としては、充電の利便性、そして大量のバッテリを生産しなければならないことが挙げられる。従って、少ないバッテリで効率的に走れるEVの実現が望まれており、今回の研究は、そのための手段として「走行中給電」の実現に向けたものである。

 走行中給電が実用化に至れば、EVを軽くすることができ、走るエネルギーは少なくなり、EVの価格自体も低下することが期待できる。また、バッテリ残量に悩まされるという問題からも解放されることになるであろう。

 今回の第3世代走行中ワイヤレス給電インホイールモータには大きく3つの要点がある。一つは産学連携によって開発されているということである。

 もう一つは、EVの駆動装置であるモータ・インバータ、受電のための回路のすべてを、ホイール内に収容できるユニットになっているということだ。第2世代では、IWMユニットがホイールから飛び出していたのだが、第3世代では全て収納され、車両への搭載性が大幅に高まった。

 さらに3つ目は、第2世代では1輪あたり10kW程度だった充電能力が20kWに向上したということだ。仮にこの性能の給電システムを都市のあらゆる信号機に設置した場合、充電を一切気にする必要のないスマートシティが実現するという。

 研究グループはさらに今後の展開として、ワイヤレス給電を阻害しないタイヤとホイールの開発に着手したとのことである。

 研究の成果は、10月15日から18日にかけてのCEATEC2019のロームブース、10月24日から11月4日にかけての東京モーターショー2019の日本精工ブースと、ブリジストンブースで公開される予定となっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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