KDDI、ミャンマー事業の会計期間の変更や3G設備の償却加速等の一時的要因で1Qは増収減益に 

2019年10月3日 10:01

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記事提供元:ログミーファイナンス

1Q連結業績ハイライト

村本伸一氏:まず、この2020年3月期第1四半期の業績ハイライトについてご説明いたします。

はじめに、スライド左側にあるのは売上高のグラフとなりますが、2020年3月期第1四半期の連結売上高は1兆2,461億円となり、通期目標に対する進捗率は24.0パーセントとなりました。

また、スライド右側にあるのは営業利益のグラフとなりますが、2020年3月期第1四半期の営業利益は2,558億で、進捗率は25.1パーセントとなりました。2020年3月期下期に(予定されている)新規事業者の参入や、2022年3月末の3G停波に備えて、3Gユーザーの4Gへの移行の推進を中心にリテンションを強化したことにより、販売コストが増加いたしました。

加えて、この2020年3月期第1四半期は、前四半期でのミャンマー事業の会計期間の変更や、3G設備の償却の加速、一部端末の評価減等の一時的な要因がございまして、減益となりました。しかし、ライフデザイン領域やビジネスセグメントが好調に推移しており、業績としては期初の計画どおりでございますので、順調な進捗であると捉えております。

au契約者数/モバイルID数

次に、au契約者数・モバイルID数についてご説明します。

まず、スライド左側にあるのはau契約者純減数のグラフとなりますが、分離プランの浸透やライフデザインサービスとのバンドル効果もあり、純減数は着実に縮小しています。

また、スライド右側にあるのはモバイルID数のグラフですが、au契約者数が下げ止まり基調であることに加えて、グループMVNOの契約者数は純増を続けた結果、2019年6月末で2,703万IDとなり、こちらも着実に成長しています。

総合ARPA/総合ARPA収入

続いて、総合ARPAと総合ARPA収入についてご説明します。

まず、スライド左側にあるのは総合ARPAのグラフとなりますが、2020年3月期第1四半期の総合ARPAは7,450円となり、前年同期比で3.9パーセントの成長となりました。今期から内訳は非開示としておりますが、auの通信ARPA・付加価値ARPAともに前年同期比で成長を続けています。

また、スライド右側にあるのは総合ARPA収入のグラフとなりますが、2020年3月期第1四半期の総合ARPA収入は5,473億円で、前年同期比で3.2パーセントの成長となり、着実に伸長をしています。

スマートフォン料金プラン

次に、スマートフォンの料金プランについてご説明します。

当社は他社に先駆けて(通信料と端末代金を分けた)分離プランを導入しており、2019年6月末時点で1,500万契約を突破しています。この分離プランの浸透に伴い、毎月割の適用者数が減少しており、auの通信ARPAの上昇に寄与しております。

さらに、今後は3Gから4Gへの移行促進に伴うスマホシフトや、2019年7月26日に受付を開始した「auデータMAXプラン」などの推進により、総合ARPAの着実な上昇を目指してまいります。

ライフデザイン領域 売上高/営業利益

次に、ライフデザイン領域の売上高と営業利益についてご説明します。

まず、スライド左側にあるのはライフデザイン領域の売上高のグラフとなりますが、2020年3月期第1四半期の売上高は、前年同期比で39.6パーセント増の2,750億円となりました。

また、スライド右側にあるのはライフデザイン領域の営業利益のグラフとなりますが、営業利益についても、前年同期比で15.2パーセント増の380億円となりました。今期はエナリス社・じぶん銀行などの新規連結効果がありましたが、その影響を除いても2桁の増収増益を達成しており、順調な推移をしています。

ビジネスセグメント売上高/営業利益

次に、ビジネスセグメントの売上高と営業利益についてご説明します。

まず、スライド左側にあるのはビジネスセグメントの売上高のグラフとなりますが、2020年3月期第1四半期の売上高は、前年同期比で1.7パーセント増の2,171億円となりました。

また、スライド右側にあるのは、ビジネスセグメントの営業利益のグラフとなりますが、営業利益についても、前年同期比で18.9パーセント増の370億円となりました。既存事業・IoT事業などの着実な継続的な増収に加えて、オペレーションや端末調達コストの抑制が利益に寄与しており、新中計の達成に向けて順調なスタートとなりました。

「KDDI」「au」

ここからは、今期からスタートした新中期計画の進捗について説明をいたします。

新中期経営計画を進めるにあたり、2019年5月にブランドスローガンを刷新いたしました。KDDIのブランドスローガンは「Tomorrow,Together」で、auのブランドスローガンは「おもしろいほうの未来へ。」となります。

5G時代の競争と協調

ここからは、このブランドスローガンに沿って進捗をご説明いたします。まず、KDDIのブランドスローガンである「Tomorrow,Together」について取りあげます。

5G時代は、すべてのものを自分たちだけで作るのではなく、インフラや基盤の整備はパートナーと一緒に作り上げていく一方で、例えばサービスや料金といった、その上のレイヤーではしっかり競争していくといった、競争と協調の時代が訪れます。

また、5Gを活用して新しい体験価値を生み出すオープンイノベーションを進めるにあたり、新たなプラットフォームや地方創生につながる次世代のサービス開発に、しっかりと取り組んでいきます。

5G時代に向けた基盤整備

はじめに、5G時代に向けた基盤整備についてご説明します。

まず、スライド左側にあるのは、5G全体のロードマップについての表になります。3Gのネットワークは縮小する一方ですが、4Gの運用は当面続く見込みです。われわれは2020年の春頃にNSA(Non-Standalone)による5Gの展開を予定していますが、長年かけて磨き上げたピカピカの4Gにスペシャルな5Gを組み合わせて、ハイブリッドネットワークとして展開していきます。

加えて、(スライド右側に掲載していますが)より早期に5Gを立ち上げるために、2019年7月にソフトバンクと地方における5Gネットワークの早期整備を共同で推進することに合意いたしました。今後は、2019年の秋からいくつかの地域で共同実証に取り組み、強靭なネットワークの早期の構築を進めてまいります。

オープンイノベーション

次に、5G時代を彩るオープンイノベーションについてご説明します。

われわれは、5G・IoT時代のビジネス開発拠点やスタートアップ企業・自治体とのコラボレーションの場として、2018年9月に「KDDI DIGITAL GATE」を開設いたしました。

パートナーとのコラボレーションの一例として、JAL Innovation Labとの5G端末によるタッチレス搭乗ゲートや、空港におけるお客さまの位置測定などの、5GやIoTを活用した次世代サービスの研究開発・実証実験を行っています。

また、「KDDI DIGITAL GATE」は開設以来、のべ200社以上のお客さまにご利用いただいており、2019年の秋には大阪と沖縄にも開設し、新規事業の創出を強力にサポートしてまいります。

スマートドローン/MaaS

続いて、協調の領域として、スマートドローンとMaaSについてご説明します。

まず、スライド左側に掲載したスマートドローンの領域では、ドローンを使って新しいビジネスを展開したいと考えている企業・自治体に対して、プラットフォームを提供していきます。2019年6月にはスマートドローンプラットフォームをスタートし、国際的なドローン市場の発展に向け、LG Uplusと業務提携を行いました。

また、スライド右側に掲載したMaaSも同様に、NAVITIMEと連携することで、交通事業者や自治体とともに交通のデジタルトランスフォーメーションを推進し、プラットフォーム上でお客さまの移動手段のサポートを行います。このようなかたちで、われわれは特化型のプラットフォームを用意し、そのプラットフォーム上でさまざまなお客さまと協調し、新しいビジネスを作り上げていきます。

地方創生

次に、地方創生についてご説明します。

5Gライセンスの取得要件のうち、重要な要素とされたのが、地方創生となります。それぞれの地方の課題解決に向け、各自治体の方々とわれわれの5Gを活かせるような取り組みを進めています。

われわれは2019年5月に地方創生ファンドをスタートしており、ほかにも63の地方自治体と協定の締結を行いました。また、2019年7月下旬に 株式会社MAKOTO・株式会社jig.jp・特定非営利活動法人エル・コミュニティと、地方創生への取り組みの包括的パートナーシップを締結し、岩手県立大学とは教育包括協定を結びました。われわれはSDGsの達成に向け、社会課題を事業を通じて解決するための1つとして、地方創生および教育事業に積極的に取り組んでいきます。

通信とライフデザインの融合

ここからは、auのブランドスローガンである「おもしろいほうの未来へ。」について取り上げます。

われわれは、個人のお客さまに対して、スマートフォンを起点に「au PAY」や「au Wowma!」などの決済・コマース・金融を通じ、ワクワクする体験を提案していきます。

そして通信を核とし、ライフデザイン事業の規模を拡大し、通信とライフデザインの融合を目指していきます。このような取り組みを通じて、昨日までの私たちが驚くような「おもしろいほうの未来」を提案し続けていきます。

「au PAY」「au Wowma!」

はじめに、決済・コマースについてご説明します。

まず、スライド左側に掲載した「au PAY」は、開始わずか4ヶ月目で登録者数が400万人を突破しました。楽天との提携もあり、スマホ決済の利用可能箇所も100万ヶ所を突破しています。

また、スライド右側に掲載した「Wowma!」は、2019年7月25日に「au Wowma!」に名称を変更いたしました。さらに、ライブコマースサービスの提供開始や、「auスマートパスプレミアム」会員のみなさまには送料を無料にするなど、スマホを中心に、よりお客さまに身近に感じていただけるコマースサービスを目指してまいります。

金融

続きまして、金融事業についてご説明します。

2019年6月にカブドットコム証券のTOBを行い、また、2019年7月にはau損害保険の子会社化を完了いたしました。この結果、auフィナンシャルホールディングスの輪の中で、すべての金融商品をワンストップで提供する準備が整いました。

金融事業はスマートマネー構想を軸として、発行枚数2,000万枚を超える「au WALLET」と、生活の中心となったスマートフォンを通じて、お客さまの日常生活における決済・金融サービスをより身近にしていきます。

おもしろいほうの未来へ。

続きまして、「おもしろいほうの未来」に向けた取り組みについてご説明します。

スライドに掲載した項目のうち、左から取り上げますが、「SPORTS BULL」内の「バーチャル高校野球」にて全国高校野球全48試合の無料ライブ中継や、2019年8月2日に公開されるわれわれの出資映画である『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』、国内最大級の高校対抗eスポーツ大会への協賛、子会社のキッザニアによる期間限定の南極観測隊のVR体験など、auのブランドスローガンのとおり、われわれは遊び心を大切にしながら、お客さまにワクワクや生活への新しい変化を提案し続ける会社でありたいと思っています。

SDGs関連評価

続きまして、SDGsに関連する外部の評価についてご紹介します。

われわれは、世界の代表的な社会的責任投資の指標である「FTSE4Good Index Series」および「MSCI ESG Leaders Indexes」の構成銘柄に、3年連続で選定されました。

加えて、S&Pが選定するカーボン・エフィシエント指数にも2年連続で選定されるなど、さまざまな機関から高い評価を獲得しております。われわれは引き続き「KDDI SDGs」の取り組みを通じ、社会とともに持続的な成長を目指してまいります。

サマリー

最後に、本日のサマリーについてご説明します。

2020年3月期第1四半期の業績につきましては、通期目標の達成に向けての進捗は順調であり、通信・非通信分野ともに、収益基盤は順調に拡大を続けております。

また、新中期経営計画の達成に向けた取り組みとして、5G時代に向けた競争と協調を推進し、通信とライフデザインの融合により、「おもしろいほうの未来」を目指し、地方創生をはじめとした「KDDI SDGs」の取り組みを推進してまいります。

以上で説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

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