サウジの石油施設爆撃 (2/2) AIとRPAは何をもたらすのか?

2019年9月24日 12:07

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 AI(人工知能)とRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が人間社会の構造を変えようとしている。現在、人間が労働力として役割を果たしているその大半が、AIとRPAの組み合わせにより取って替わられようとしている。

【前回は】サウジの石油施設爆撃 (1/2) 日本の原子力発電所は大丈夫なのか?

 巡航ミサイルの始まりを紐解くと、GPSがまだ整わない時代からトマホーク(アメリカで開発された巡航ミサイル)は実戦配備されていた。そのため誘導装置の問題を考えておく必要がある。

 巡航ミサイルの形態を開発したのはナチス・ドイツ、つまりヒトラーが開発を命じていた「V1」と言えよう。慣性誘導装置だけで飛ぶ。その攻撃精度は現代のドローンや巡航ミサイルに比べるべくもないが、その姿、つまりジェットエンジンと飛行胴体に翼は、現代のドローンに匹敵する。

 続いて開発された「V2」は、現代のICBM(大陸間弾道弾)の元になった兵器で、慣性誘導装置だけで飛ぶのも同様だ。ナチス・ドイツは「V9」多段ミサイルまで開発しており、射程はドイツ本国からアメリカ本土まで入っていたと言う。これが、「元祖」大陸間弾道弾であるのだろう。

 現代のミサイルや宇宙ロケットなどは、アメリカもロシアも、ナチス・ドイツのこの技術者たちを連れてきて開発させたものと言ってよいのだ。アメリカ初のICBM、アトラスは、「V2」そっくりの外観であった。

 その後、ICBMからIRBM、SLBMと弾道弾の開発が続き、東西対立の中では、もし戦争になったらピンポイントの精密攻撃が政治的に必要であった。レーダー網の発達などがあり、低空を飛ぶ必要からも巡航ミサイルが開発されていった。最初は地図データを入力し、レーダーで地形を確認しながら飛ぶ方式であったが、それにGPS測位データを組み合わせた現在の形になってきた。

 これは敵方にも発見が難しく、空中レーダー警戒態勢が必要だが、24時間運用のため難しい問題がある。さらに、無数のドローンを発見しても防衛は難しく、安くて開発が容易となってきた現状では、局地戦やゲリラ戦などで使いやすい兵器となってきたのだ。AIの性能が上がるにつけ、この戦術は現実のものとなってきた。

 これからの防衛不能の兵器は、高価な宇宙兵器だけでなく、民生品からも作り出せる小型ドローンの編隊飛行である。軍事的には既に防衛不能となっており、通常の努力としての「外交手段」と、戦争を防ぐには「核兵器」が最後の砦となっているのが現実なのだ。

 ついに、殺戮の判断もAIに委ねられる時が来ている。AIとRPAは人間に何をもたらせようとしているのであろうか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードドイツアメリカロシアドローン人工知能(AI)ロケット核兵器

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