クリプトンと産総研、音楽発掘サービス「Kiite」を公開

2019年9月1日 18:43

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音楽発掘サービス「Kiite」。(画像:クリプトン・フューチャー・メディア発表資料より)

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 音楽と人類の関わりは、また一歩未来へと歩を踏み出したようだ。クリプトン・フューチャー・メディアと産業技術総合研究所(産総研)は、共同開発した音楽発掘サービス「Kiite」を8月30日、一般公開した。

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 開発に携わったのは、クリプトンの音声チーム佐々木渉マネージャー、佐藤浩輔テクニカルスタッフ、産総研の情報技術研究部門後藤真孝首席研究員、メディアインタラクション研究グループ濱崎雅弘研究グループ長、佃洸摂研究員、石田啓介テクニカルスタッフら。

 歌声合成ソフト「初音ミク」がクリプトンから発売されたのは、2007年8月のことである。以来十余年、アマ・プロ問わず多くのアーティストによって、合成音声を利用した楽曲が動画共有サービスなどを通じて公開されてきた。その数、30万曲以上に上るという。

 当然のことながら、一般の視聴者も好きな楽曲を見つけたり、それを知人と情報共有したりして、この世界の文化的発展に貢献してきた。

 しかし、30万の曲というのは痛しかゆしの問題で、膨大すぎるがゆえに好みの楽曲が(たとえ存在していても)見つけ出せないということが、多々あるのもまた事実である。故に、「作品が埋もれてしまう」というのはメディアコンテンツの普遍の悩みであるといえる。

 そこに音楽発掘が登場する余地はあった。もちろん、人力によるものだけでは限界がある。Kiiteというサービスは、まず、すべての楽曲の「サビ」を自動検出し、そこだけを飛ばし飛ばし聴いていくという作業を可能にする。

 もちろんそれだけではない。視聴候補そのものを柔軟に絞り込まなければ30万曲が相手では手が出ないというものである。そこで、様々な属性からフィルターを設定したり、音楽印象分析技術によって印象マップを作成し、その条件に合致する曲をレコメンドする機能を持っている。

 さらに、好みにあった視聴候補が集まると、自動的に視聴者ごとに異なる「お勧めの楽曲プレイリスト」が作成される。これを各自で「育てていく」ことによって、理論的にはお勧めの曲を自動的にレコメンドしてくれるサービスが出来上がるというわけである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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