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夏場はタイヤが溶ける「タイヤメルティング」にご用心 適切な対策とは?

夏場の運転では「タイヤメルティング」に注意しよう(写真:Pixabayより)[写真拡大]
2025年の夏は猛暑の日が多く、最高気温は各地で40度を超えている。そんな中、夏場の運転で注意すべきなのが「タイヤメルティング」である。これはアスファルトとの摩擦でタイヤの表面が過剰に熱くなり、ゴムの一部が溶ける現象だ。放置すると事故のリスクが生じるため、適切な対策が欠かせない。
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タイヤメルティングの原因は、頻繁な急発進や急ブレーキだ。路面との摩擦が生まれ、タイヤへの負荷が大きくなるためである。また削れたタイヤのカスが表面にこびりつき、走行中の振動につながることもある。
とくに夏場に長時間走行すると、タイヤの摩耗が進みやすい。夏場はアスファルトが高温で、走行距離が長いほど摩擦熱が蓄積されるためだ。摩擦熱で溶けたタイヤはグリップ力が低下したり、ブレーキが効きにくくなったりする。放置するとバーストする危険性もある。
事故を避けるには、タイヤの状態をこまめに調べよう。一部分だけの異常な摩耗や変形、空気圧の急激な低下などがあれば、新しいものへの交換が推奨される。
タイヤメルティングを避けるには、高温に耐えられるタイヤがおすすめだ。高温時のグリップ力が高かったり、耐熱性能があったりするものなら、夏場の運転でもリスクを低減できる。
しかしこのようなタイヤでも、運転距離が長いほど摩耗が進んでいく。長距離運転の頻度を減らすだけでなく、荷物の積載量も減らすことで、タイヤへの負担を軽くしよう。適切な空気圧の維持も、コンディションを保つのに重要だ。自動車メーカーやタイヤの仕様書の推奨空気圧をキープすることで、過剰な負荷を避けられる。
夏場は路面温度が高くなりやすく、タイヤが溶けるケースもある。通常の走行でドロドロに溶けることはないものの、摩耗が進むと車の劣化につながりやすい。日ごろから適切な空気圧や点検などを心がけ、タイヤへの異常があればすぐ交換しよう。
熱に強いタイヤを用意すれば、メンテナンスが比較的容易になる。夏場は熱中症だけでなく、タイヤメルティングへの対策を忘れないでおこう。
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