スープラ、NSX、アルピーヌ・・・ スポーツカーのリバイバルブームを考える

2019年8月13日 08:40

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スープラの復活は、2019年上半期における自動車業界最大のトレンドであろう (画像:トヨタ自動車の発表資料より)

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 スープラやNSXなど、かつてカーマニアを熱狂させたスポーツカーが、近年相次いで復活している。

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 2019年上半期のトレンドと言えば、トヨタのピュアスポーツカーであるスープラの復活だろう。1978年に登場し、日本では「セリカXX」、海外で「スープラ」と呼ばれた同車は、1986年に日本でも現在の名前に統一され、スポーツカーブームの立役者となった。

 このほかにも90年代を中心に活躍し、2016年に再登場したホンダ・NSXや、60~70年代に世界中で名を馳せ、2017年から新型が生産されているアルピーヌ・A110など、近年は懐かしのスポーツカーのリバイバルが相次いでいる。

 もともと日本に限らず70年代のスーパーカーブームや、90年前後のバブル経済に乗じて多くのメーカーから多種多様なスポーツカーが生産されていた。しかし90年代半ばのバブル崩壊からの就職氷河期によるスポーツカー市場の停滞や、ハイブリッドカーや電気自動車、軽自動車など環境性能や実用性を重視した車が重宝される動きを受け、2000年以降は軒並みスポーツカーの生産終了が相次いだ。

 しかし2015年あたりから、スポーツカーの生産が再び活発になり始めている。国内でもスプリンタートレノの型式のひとつ「AE86」から命名されたトヨタ・86や兄弟車のスバル・BRZ、ホンダ・NSXや軽オープンカーのS660などが生まれた。

 この時代に生産されたスポーツカーの多くは好調な売れ行きを見せており、スポーツカーのリバイバルブームを思わせる。海外でもフェラーリやポルシェなど既存の伝統的スポーツカーに加え、アルピーヌ・A110という伝説のクーペがリバイバルを迎えた。

 90年代を中心にスポーツカーを楽しんだ当時の若者たちは、結婚、家族を持つことを機にスポーツカーを手放し、ミニバン、SUV、軽自動車などのファミリーカーに乗り換えるようになった。しかし今は子育てが一段落した世代が、個人的な楽しみでスポーツカーを買おうと言う意識が働くようになったと考えられる。

 90年代からは考えられない未来的なデザインや疾走感を味わえる走行性能などを強みに、今時のスポーツカーが自動車業界を席巻している状況だ。走行性能をより引き出そうとエアロパーツでカスタムするなどの遊び心も、かつて車に熱狂していた時代を思い起こすだろう。また86、BRZ、S660など90年代当時も多かった小型スポーツカーは値段も手頃なため、今の若い世代にとって手が届きやすいのもポイントだ。

 「1周回って遊べる車」として今、スポーツカーが熱い注目を受けている。これに復刻版の車の登場時期がマッチして、新しいスポーツカーブームを生み出していると考えられる。

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