ハチたま、AIで猫の健康見守るスマートトイレ「toletta2」 猫の識別も可能に

2019年8月10日 17:20

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(画像:株式会社ハチたまの発表資料より)

(画像:株式会社ハチたまの発表資料より)[写真拡大]

 ぺット関連サービス事業を手掛けるハチたま(神奈川県藤沢市)は、昨年発売した猫用スマートトイレ「toletta(トレッタ)」に6つの機能を追加し、「toletta2」として、世界猫の日である8月8日から先行販売を開始した。AI(人工知能)を活用した新サービスも本格始動する。価格は2万9,800円(税抜)、12月より順次発送の予定。

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 ペットフード協会の調査によると、2018年における犬の飼育頭数は全国で約890万3,000頭であるのに対し、猫は964万9,000頭と、すでに犬を上回っている。飼い猫が増えるにつれて、猫の健康に対する関心も高まっている。

 猫は泌尿器疾患にかかりやすいことから、排尿情報を把握し管理することが重要になる。昨年発売されたtolettaはその点に着目し、体重やトイレの回数、滞在・経過時間を測定する機能を搭載していたが、toletta2では尿の量や回数を測定する機能を追加。さらに体重や尿などの健康データをAIが解析し、日々の健康状態をアプリに表示するという。猫の健康状態に問題があれば、アプリからLINEを通じて獣医師に相談することもできる。

 また、トイレに入った猫を撮影するカメラは、従来の静止画のみから動画も追加されてアプリに表示されるため、外出先でもよりリアルに猫の様子を知ることができる。カメラにはAI顔認識機能を搭載しており、多頭飼いであっても1頭ごとに正確なデータを収集することができる。

 そのほかにも、猫の年齢や性別などの属性や健康データに基づいて最適なフードをレコメンドしてくれるなど、猫の健康を気遣う飼い主にとって至れり尽くせりの機能が充実している。

 ハチたまは、2015年の設立。オーガニックフードの定期購買サービスとカメラ付き自動給餌機を組み合わせた、ペット向けヘルスケアIoTサービスなど、ITを活用したペット向け健康関連サービスを提供してきた。昨年8月には、本社を東京・銀座から猫の島として知られる「江の島」に移転、まさに“猫ファースト”な企業だ。同社は今後も、猫を幸せにするサービスを生み出していきたいとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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