日産「e-POWER」が中国で高評価には裏がある? (1) 「テクノロジー賞」受賞

2019年7月21日 17:25

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「グローバルNEVイノベーティブテクノロジー賞」を受賞した日産「e-POWER」。(画像: 日産自動車の発表資料より)

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 日産自動車の電動パワートレイン 「e-POWER」が、中国で開催された「2019世界新エネルギー車大会(World New Energy Vehicles Congress, WNEVC)」において、「グローバルNEVトップイノベーション技術賞」を受賞した。これは中国科学技術協会が主催する第1回のイベントであり、中国の国策が全面に感じられる内容だった。中国は先日「環境車規制」の変更を打ち出してきたが、これに関連が深いと見るべきだ。

【こちらも】中国の「NEV規制」とトヨタのHV特許開放が引き起こす? 自動車業界の地殻変動 (3-1)

■中国は今回の改正で、HVを省燃費車とみなす

 これまで中国政府は、環境規制対策として打ち出してきた自動車の排気ガス規制において、ハイブリッド(HV)車を通常のガソリン車と同等にみなし、省燃費車とみなしてこなかった。

 中国は、2019年に始まっている「NEV規制」では、新エネルギー車EVを一定比率、生産することを義務付けている。

 例えば、2019年に「ガソリン車やHV」を年間100万台製造販売するメーカーには、「EVを2万台」製造するように義務付けていた。ガソリン車とHV車は同格の扱いだった。しかし今度の改正案では、「ガソリン車100万台製造販売するときは約2万9000台」に増え、「HVならEVを6000台」製造販売するだけで良いと差別化した。

 ただし、HV車としているわけではなく、「低燃費車」としているだけだ。中国では、ガソリンエンジン・HV車の中で「低燃費車上位5車種程度」がこの低燃費車と認定されるだろうとしている。つまり、HV車が低燃費上位を占めているため、事実上、ガソリンエンジンを使った低燃費車はHV車となる可能性が高いのだ。

 中国においては大気汚染の問題が深刻であり、これを利用して自動車産業の育成もしようと狙ってきていた。しかし、環境に配慮した精密なシステムを持つガソリンエンジンの開発では、日本やドイツなどに太刀打ちが出来ず、自動車メーカー育成が出来ないと見ている。

 そこで製造の易しいとみられるEV車で、一気に外国企業に太刀打ちできる環境を構築しようとしてきたといえる。それでも、バッテリーの開発が思ったように進まず、また日本メーカーなどの急速な電池開発が進む中で、充電時間や航続距離で実用化に足るには時間がかかると見たのであろう。さらに、米中貿易摩擦により日本メーカー優位になる改正で、アメリカに対抗したのかもしれない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

続きは: 日産「e-POWER」が中国で高評価には裏がある? (2) 中国国内メーカー育成が目的

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