WRC第6戦、チーム・トヨタのヤリスWRC 8号車優勝、次戦以降は欧州戦

2019年5月17日 08:54

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記事提供元:エコノミックニュース

WRC第6戦ラリー・チリの最終日、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組のヤリスWRC 8号車が優勝

WRC第6戦ラリー・チリの最終日、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組のヤリスWRC 8号車が優勝[写真拡大]

 2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・チリの最終日デイ3が5月12日に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。WRCラリー・チリの初代ウイナーとなった。

 デイ2で転倒により大きく遅れたクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)は、順位を挽回して総合8位でフィニッシュも、競技終了後1分間のペナルティを課せられ総合10位となった。また、デイ2でドライブシャフトを破損してデイリタイアとなったラトバラは、ラリー2規定に基づいて再出走し、総合11位で完走した。

 競技最終日のデイ3は、コンセプシオンのサービスパークの東側および南側で、4本計58.38kmのSSが行われました。ステージは3日目も天気が良く青空が広がったが、早朝のステージでは霧の影響で路面の一部は濡れて非常に滑りやすい状態だった。

 首位タナックは30.3秒のリードを持ってデイ3をスタートしたが、後方で激しい2位争いが展開されていたため、最後まで高い集中力を保ちタイム差を維持。最終のパワーステージでは、2位に1.3秒のタイム差を付けるベストタイムを記録し、優勝を決めた。タナック/ヤルヴェオヤ組はドライバー/コ・ドライバー選手権で、首位と10ポイント差のランキング2位に浮上した。

 ラトバラとミークもパワーステージでは速さを示し、ラトバラが3番手タイムを、ミークが5番手タイムを記録。ミークは前日よりもふたつ順位を上げ、総合8位でフィニッシュしました。しかしその後、デイ2のSS7で横転した際に割れたフロントウインドスクリーンを、SS8前のコントロールエリアで取り外したことが規定に抵触していたとされ、1分間のペナルティタイムを課せられ総合10位でラリーを終えました。なお、ラトバラは、デイ2よりもふたつ順位を上げ、総合11位でフィニッシュした。

■WRCラリー・チリの最終成績

1)オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)

2)セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC)

3)セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ(ヒュンダイ i20クーペ WRC)

4)エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(フォード フィエスタ WRC)

5)テーム・スニネン/マルコ・サルミネン(フォード フィエスタ WRC)

6)エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(シトロエン C3 WRC)

 WRCは次戦以降、ヨーロッパのグラベル(未舗装路)戦となる。まずは、5月30日から6月2日にかけて開催される、第7戦ラリー・ポルトガル。ラリーの中心となるサービスパークは、昨年と同じ北部の都市ポルトの近郊マトジニョスに置かれ、その周辺でグラベルのステージが行なわれる。日曜日のクラシックステージは石や岩が多く、SSを1回目に走る時は路面が軟らかいため十分なグリップが得られず、2回目に走る時は深い轍が刻まれ、地中から大きな石が掘り出されるため、細心の注意が必要だとされる。(編集担当:吉田恒)

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