【働く車】第4次産業革命の旗頭コマツ・電動ミニシャベル 建設車両にもHV、EVの波

2019年4月15日 19:13

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バッテリー駆動式ミニショベル(画像: 小松製作所の発表資料より)

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 コマツ(小松製作所)は、バッテリー駆動式ミニショベルを、4月8日からミュンヘンで開催された「建設機械見本市(bauma2019)」で発表した。

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 「第4次産業革命」、ドイツが掲げる「インダストリー4.0」のプロジェクトとほぼ同意語だが、内容がドイツと一般的第4次産業革命とは少し違うようだ。もともと「第4次産業革命」がどのようなものであるのかの定義は学問的な問題であり、現実に進む製造業の革命とは必ずしも一致しない。

 けれども、コマツが掲げる製造の革新は、第4次産業革命と言ってもよいものなのだろう。コマツは製造方法の革新を半世紀前から行ってきているのだが、それは奇しくもトヨタが進めてきた「かんばん方式」に近いものとなっていた。「混流生産」は生産台数が少ない建設車両の世界では当然に進めなければならなかったとして、初めは「人手」を省くことに集中していた。

 部品製作においては、工作機械に投入する際の材料搬送も機械化することが、むしろコストダウンにつながるとの概念だった。それに対し「工程を分けずに結合させて加工することこそ、コストダウンにつながる」として、半世紀前にコマツの生産技術課長と論争したことを、印象深く覚えている。結果としては両方正しいのだが、進める方法としては「工程結合」の概念であった。

 コマツは、現在ではIoT技術とつなげて世界中の自社車両の位置、稼働状況、整備の必要性などをリアルタイムで掴む技術を導入しており、世界の最先端をいっている。IoTでつないでリアルタイムで機械の状況を掴む技術は、飛行機のエンジンなどに応用されてきており、整備性の飛躍的改善をもたらしている。これは、飛行機・自動車・船舶・建設車両・鉄道車両などあらゆる設備管理に有効な手法で、これから急速に普及するものと思われる。

 AI自動運転車が普及していくための基礎技術とも思われ、これがネット販売とも結びついた時、世界で製造業の第4次産業革命となるのであろう。どの様に情報処理技術が進歩しても、人間の「衣・食・住」は製造しなければ始まらない。情報処理と製造とをテスラのイーロン・マスク氏は勘違いしており、これまで量産に苦労してきた理由となっていた。

 コマツは電動フォークリフト、HV建設車両などをすでに造っており、建設車両に電動が登場するのが遅かったようにも感じる。建設業界では、ブルドーザー、トラクターショベルなどの車両が必要となる大型建設開発現場は日本国内では少なくなって久しい。大規模な開発作業に替わって、都市部でのメンテナンス作業が多くなり、パワーショベルの需要が増えていた。特に、都市部で必要な小型溝堀機では、騒音、排気ガスのない電動の必要性があった。しかし電動車に用いられるバッテリーとしては、野外での作業を主とすると容量に問題があった。また充電の都合が重なっている。

 全固体電池など電池の大幅な性能向上が見込まれてくると、今後、急速に普及する可能性がある。コマツは、中国での市場の変化も睨んで動き出したのであろう。「バッテリー駆動式ミニショベル」の開発は、こうした世界情勢に対応するものとして開発されてきたのであろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードドイツ自動運転IoT(Internet of Things)ミュンヘン全固体電池コマツ

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