ポルシェの営業成績順調は何を示す? トヨタやスバルとの違いとは?

2019年4月11日 11:40

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(画像: ポルシェAGの発表資料より)

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■ポルシェの営業成績は過去最高

 ポルシェの営業成績が順調のようだ。3月15日の2018年通期(1~12月)決算発表を見ると、売上高は、前年235億ユーロの10%増となる258億ユーロ(約3兆2615億円)に達した。これは、過去最高だ。営業利益では、前年の41億ユーロから5%増、43億ユーロ(約5435億円)。営業利益でも過去最高額を達成した。しかし後述するが、前年の17.6%から16.6%へ後退した「営業利益率」が問題だ。

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 ポルシェの2018年通期での新車販売台数は、25万6255台。前年比4%増で、8年連続で新記録となり販売記録を更新した。やはり中国が世界最高の市場で、2018年通期で8万108台を売り上げ、前年比12%増を達成した。アメリカは、3%増5万7202台で順調だと言える。一方でヨーロッパは、7万7216台で前年比4%減となり、マイナスに転じてしまっている。さらに地元ドイツでは、2万7541台と前年比は3%減となり、2年連続のマイナスになっている。その他の地域では10万8578台となり、10%増と順調に推移している。

■ポルシェは「プレミアムカー」、だから利益率が大事

 実は、ポルシェのような「プレミアムカー」にとって、販売台数はそれほど伸ばす必要はなく、利益率が問題と見るべきだ。それでも営業利益率は後退したと言っても16.6%だ。スバルが高利益率を保ってきたと言っても約9%ほどで、現在、品質管理不正を受けて6%になったと言われる。トヨタは8.5%程度であるが、売上高が桁違いなので利益額としては2兆円を超えている。

 これは、実用大衆車量産メーカー(トヨタやスバルなど)と、プレミアムカーのメーカー(ポルシェ)の差である。ポルシェのプレミアムカーたる所以は、ずば抜けた特徴ある車で「値引き」などせずに売れる魅力を備えていることなのだ。

 よって、ポルシェが2018年において、売上高を伸ばしながら利益率を下げたことはあまり良いことではない。特に、ヨーロッパ、ドイツ国内など、ポルシェを良く知る人々の市場で販売台数を落としていることは、現在のポルシェを語っている。すなわちセダンのパナメーラ、SUVのマカン、ケイマンなどFR車が売り上げの大多数を占めるようになり、相対的に911シリーズが伸びていないことだ。

■ポルシェが身近になっている

 最近のポルシェは、水冷エンジン、FRで、特に気難しいハンドリングを示さない車種が売り上げの大半を占めるようになってきている。それは、「ポルシェ」ブランドが身近になり、誰でも運転できるような特性となっているからだ。それが売り上げを伸ばし、よりポルシェを特徴のない車にしていくのだ。

 一方、911シリーズなどは競合車種もない特徴ある車で、特に腕に覚えのある人しか運転できない車であり、少数しか売れないのだが利益率は高くなる。

 さて今後、ポルシェはEVに打って出る。テスラの競合車となるのであろう。いや、高性能EVの本命と言っても良いのだと思う。ポルシェがどこに向かうのか、興味を持ってみてみよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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