ガソリンエンジンが良い! (1) 部品点数半減、EV化は大量失業の恐れ!

2019年3月28日 20:42

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■自動車製造の「部品点数半減」が意味するもの

 現在、自動車の部品点数は1台で3万点以上と言われている。それが純粋電気自動車(EV)になれば、1/3~1/2程度になると思われている。現在の日産リーフをモデルに考えると、ガソリン自動車の主要部品であるエンジンとミッションがなくなり、排気系の部品も要らなくなる。そうなると、現在は技術の中心でもあるが、将来自動車が高度な産業ではなくなるとの見方もある。

【こちらも】【EVショック】自動車産業の革命はEV・AIで起きるのではない 問題は部品点数減

 現在のガソリン車は、エンジンやミッションを生産する「精密加工」が必要だ。そのため生産できる国は限られる。中国では、ドイツや日本などのメーカーに対抗できるほどの自動車メーカーを育成することを諦め、電気自動車に限った自動車産業を育成することを国策とした。それは、自動車産業が国家の重要産業で、国の経済を左右する問題となりえる重要度があるからだ。

 自動車産業のすそ野は広く、部品メーカーに限らず、整備でも多くの人が働く産業だ。しかし電気自動車になると、エンジンがなくなりミッションもなくなる。するとその分だけ、開発・製造・整備もいらなくなり、単純に仕事が減る恐れが強い。「新しい産業が出来て問題はない」と言い切る専門家がいるが、それは現実を無視した極論だ。IT関連の仕事は増えるが、すそ野が狭い。

■EV化は大量失業の恐れ

 日本国内の生産台数は、乗用車で923万台余り(2018年)だ。その約半数457万台(2018年)が輸出用だ。約1千万台の国内自動車生産量だが、これがEVになると、500万台以下の生産量となるのと同じで、業界だけでなく関連する業種では大不況が到来すると言ってよい。アメリカのデトロイトなどを中心とした「ラストベルト」と同じことが訪れる。日本経済の成り立ちが「崖っぷち」となる懸念が出る。EVに切り替わると、間違いなく自動車産業からの「大量失業」が始まる。

 自動車産業を新規産業に転換するとなると、官庁や大学が言うように、業種転換を我々1人1人が行わなければならず、現実には自分のそれまでのキャリアを失うことになり、1からの出直しとなる。これは高齢者にとってかなりきついことで、急激な社会の変化は絶望しか生まない。1人の技術者が、溶接からプログラミングに業種を変えることは、現実的ではない。

 EV化の流れが中国、欧州の主導で起きているが、本当にEUのドイツなどは産業の縮小を招くことを乗り越えられるのだろうか?これは他人事ではなく深刻だ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

続きは: ガソリンエンジンが良い! (2) 逆転の可能性、石油採掘から走行まで(Well to Wheel)見よ

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