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■車両性能による速度リミッターの決め方
車両性能によって安全な最高速度を考えるのが「正論」であろうと思うが、120km/hまでが制限速度内なので、やはり登り坂で100km/hを維持できる性能の余裕を持つだけにするべきなのであろう。現実の高速道路では、100km/hの流れを追い越そうとすると120km/hぐらいが出る余裕が必要だ。しかし、通常の市販車では、街乗りでの快適性にサスペンションセッティングが合わされているために、140km/hを超えるとハンドルが浮くように感じて直進性が不安定になったり、ミニバンなど前面投影面積が広い車両では、空気抵抗が急激に高くなり燃費が劇的に悪くなるなどがみられる。現実の道路では120km/hぐらいまでにしたほうが安全であり、結果的にお財布に優しいであろう。
【前回は】AI自動運転では最高速をAIに任せる?(1) 速度リミッターは300km/h?
200km/hに近付くと、ハンドルが不安定になったり、フロントが浮き出したりと、日常使用を目指している車では性能的に無理な車両が多く出てくる。一方世界の高性能スポーツカーに乗ると、200km/hでの巡行はごく自然にできるものが多い。しかし日本の高速道路では200km/h近くになると、路面の上下振幅がきつく感じるようになり、安全とは言い難くなってしまう。また空力オプションが必要な領域に入り、特にフロントスポイラーが必須と思えてくる。これも、日本の高速道路が最高速度120km/hに想定して設計されていることによるのであろう。
■最高速度はAIが走っている現場で決める
トヨタが行ってきているように、車の性能によりリミッターの最高速度をセットするのが良いのであろう。さて自動制御機能を自在にセットできる技術的進歩がある現代では、車両の走行性能からばかりではなく、天候などによる路面状況や交通量の状態を自動的に判断し、また運転手の腕前にも考慮して、安全な速度でリミッターを作動させることが最も正論であろう。つまりAIを使った速度リミッターだ。また現在は実験段階のこともあり、AI自動運転では速度制限を下回る状態だが、近い将来、完全自動運転になったとき、「決して速度違反をしなくなる」のであろうか?それとも「法定速度制限を撤廃し、AIの判断に任せていく」のだろうか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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