リトレッド(再生タイヤ)がトレンド? ディーラーの後を絶たない“ムダの勧め”を排除せよ

2019年1月13日 13:23

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「MICHELIN X One XDN 2 リトレッド」(画像: 日本ミシュランタイヤの発表資料より)

「MICHELIN X One XDN 2 リトレッド」(画像: 日本ミシュランタイヤの発表資料より)[写真拡大]

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■初めは「安さ」であった

 「リトレッドタイヤ」すなわち「再生タイヤ」だが、その歴史は古い。半世紀ほど前、免許取り立てで学生であったころ、友人に、車は親父に買ってもらったが、ガソリン代にも事欠く状態でタイヤを変えなければならなくなって、再生タイヤを買ったヤツがいた。つまり、再生タイヤの始まりは、「安い」ことが商品力だった。

 現在、リトレッドタイヤを使う習慣のあるのは、トラックタイヤに限られているようだ。それは昔と同じく「安い」からだ。乗用車用リトレッドタイヤは、安全性のためか見かけることがない。その一方で、廃材となった山積みのタイヤ置き場で、火事が起きることがたまにある。廃タイヤは社会問題でもあるのだ。

■「ミシュランX One」のワイドな勧め

 ミシュランが、2018年10月より、トラック・バス用タイヤ「ミシュランX One」の再生タイヤを発売した。他にも、ブリヂストン、ヨコハマタイヤなどほとんどのメーカーがリトレッドタイヤを発売しているようだ。それは半世紀前と変わっていて、リサイクルの重要性が増し、特に自動車関連はCO2削減に努める必要性からも推し進められているようだ。

 新品タイヤを作るのとリトレッドタイヤとを比較すると、約7割近い石油資源が削減できるという。製造・廃棄で見ると、約6割のCO2削減が可能とのこと。とすると、リトレッドを行わないことは犯罪ともいえるほどの事態だ。ミシュランでは「X One」をワイドタイヤにして、ダブルタイヤ(タイヤを2本並列に使用すること)の必要性を無くし、管理の費用なども大幅に削減出来るメリットを示して、普及に努めているようだ。

■リトレッドタイヤのテーマは、CO2削減

 EV化だけが地球温暖化に貢献するわけでもなく、総合的に消費資源の削減とCO2排出の削減に努めることが本題だ。だから、乗用車用リトレッドタイヤは、現在安全性の面から行っていないようだ。トラック用としても、リトレッドタイヤは「前輪用、シングルタイヤには使用しないこと」と言われている。ブリヂストンは、シングルタイヤでの使用と前輪での使用を禁止しているようで、これからは品質の安定と安全性の確保が業界としての課題と言えよう。「ミシュランX One」はワイドタイヤでダブルタイヤの必要性を無くし、駆動輪での使用も認めているようだ。

 使用済み廃タイヤを再生する際、「何回再生できるのか?」が問題となるが、原則1回が指定のようだ。それは、厳格に再生するには「傷」などを調べているように、元のタイヤ(台タイヤ)の使用状況が問題となることと、トレッド部分以外の耐久性で決まるからであろう。一般的には「ゴムは5年でダメになる」と言われており、トレッドの残っているタイヤでも交換を奨めるディーラーなどが存在する。確かにゴムは経年劣化が進むので注意が必要だが、それほど短期間で劣化してしまうことは、使用環境にもよるが考えにくい。

■メーカーやディーラーは省エネに努めよ!

 タイヤ、バッテリー、オイル、添加剤など消耗品を「使える正常品」であっても交換を勧めるディーラーなどの行為を、売上げを上げたいがための行為ではなく、「正当な使い方の勧め」にすることが急務であろう。そうして廃棄タイヤを少しでも減らす努力も、地球温暖化を防ぐ行為として大切であると認識したい。これほど省資源、CO2排出削減が叫ばれる時期に、ディーラーの無駄な消費を誘う営業方針は許しがたい行為だ。

 同様に、廃タイヤを無くすため、タイヤメーカーはリトレッドタイヤの品質の安定に努め、乗用車での使用も出来るようにするべきだろう。品質が確保できれば、リトレッドを1回は行うことを義務付ける必要も出で来るかもしれない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードブリヂストン地球温暖化日本ミシュランタイヤ

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