ホンダジェット販売台数トップ(下) その魅力を紐解くと「ホンダの気合」と「繊細な日本人」が見える

2019年1月2日 08:13

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HondaJet Elite(画像: 本田技研工業の発表資料より)

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■胴体は、日本のお家芸「カーボン一体成型」だ

 そして、ホンダジェットの胴体はカーボン複合素材の一体成型を選んでおり、重量軽減の最新技術で臨んでいる。これは、A380、B787の製造で日本企業が世界をリードしている分野だ。巨大な窯を用意して焼き固める作業も日本で行われている。自動車では、BMW・i8、i3に見られるが、飛行機ではボーイング・B787、エアバス・A380などで積極的に進められている軽量化で、いずれ自動車にも多く使用されることだろう。まだ値段が高いために、実用自動車のボディーに多くを使うことが出来ないが、部分的には補強材としてBMW・750などで使われ始めている。

【前回は】ホンダジェット販売台数トップ(上) その魅力を紐解くと「ホンダの気合」と「繊細な日本人」が見える

 自動車の軽量化の技術としては、現在は「ハイテン」などの強度の強い鉄を使い込んでいる状態だが、次の進歩として必ずやってくるカーボンの利用だ。現在では、ゴルフクラブのシャフトなどで気軽に使われている民生品があるが、この技術は軍用にも使えるものなので、中国でB787の生産が行われると、技術の流出も心配される。

■何よりびっくり、「ホンダ製」ジェットエンジン

 ホンダジェットのエンジンは、「GE Honda エアロ エンジンズ」のターボファンエンジンHF120だ。推力は約1トン弱(2095ポンド)。ジェットエンジンのメーカーは、世界でも非常に限られる。GEをはじめ、プラット&ホイットニー、ロールスロイスなどだ。中国、ロシアなどでも造られているが、商業用エンジンでは、燃費を含めて優秀なエンジンを作れるのはおそらくこの欧米3社ぐらいであろう。そこに、素人のホンダがいきなりエンジンまで作れるとは信じられなかった。しかし、どうやら社名の通りGEの手助けを受けたようで、納得がいったのだった。それでも、ホンダはHF118を自社開発し、GEの手助けで改良してHF120としたようだ。今後の開発は楽しみだ。

■販売台数世界1

 定員10名以下の小型機部門だが、ホンダジェットはセスナを抜いて販売台数を伸ばしている。2019年は50機ぐらいの販売見込みのようだが、今後、日本、中国などの市場に参入していくので、販売台数は年間100機を上回る目標を掲げている。1部門であっても、セスナを抜くなど夢にも考えなかったことで、久しぶりに聞く日本企業の快挙だ。今後、ストレッチ型などを開発して、定員を増やしていくことになるのだろう。楽しみに待っていよう。

 そして、N-BOX、N-VANでホンダのイメージを持つ若者に、「ホンダイズム」を知ってもらいたいものだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワード本田技研工業BMWボーイングHondaJet(ホンダジェット)エアバス

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