バイオガス発電計画の凍結、北海道で相次ぐ 太陽光発電と送電容量取り合い

2018年10月10日 23:18

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記事提供元:スラド

pongchang曰く、 北海道電力の送電線空き容量が不足しており、この影響で北海道十勝地方での家畜ふん尿を利用したバイオガス発電施設の建設計画中断が相次いでいるという(毎日新聞北海道新聞)。送電線の増強計画はなく、もし実行するとなると10数年、580億円規模の工事が必要となるという。

 道内バイオマス案件一覧(環境省による資料PDF)にあるように、バイオガスは再生可能エネルギーのひとつである。ほかの事案と異なるのは、畜産排せつ物を処理するという衛生面の動機(資料PDF)、放置することによって地球温暖化ガスとして温室効果係数のより高いメタンが増えるのを抑制するという動機の2つを解消する手立てでもあるという点である。炭酸ガスの25倍、メタンは地球温暖化係数(GWP、Global Warming Potential)がある。

 たい肥にするにも過程でメタンが生じ大気中に放出されるし、10アールあたり3トンまでしか畑はたい肥を引き受けられない。窒素分ばかりが増えても稲が倒伏する。アンモニアとして揮発するだけだったり(農研機構による研究結果資料)、地下水の硝酸分が増えて環境全体の負荷が嵩む(環境省による資料PDF)。

 畜産を持続可能にするには発電だけでなく、バイオガス施設の設置が望ましいが、太陽光や風力と送電容量の奪い合いに勝てないで、設備投資の凍結が相次いでいるとのこと。

 先の北海道大停電の場合でも、水力の多すぎた北見地方などでは、電気の余剰で停電が生じるなど、過不足の調節が必要な電力供給。夜間・寒い時にも電気と熱を供給できるバイオガスの優先度を上げるわけにはいかないのだろうか?

 ガスで蓄えて太陽光と調節しながら発電すると、ガスタンクへの投資や設備稼働率の低下などコストアップにもなるのも課題だろうか。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード北海道バイオマス太陽光発電環境省地球温暖化アンモニア農研機構

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