SUV人気でスバル・アセント北米生産台数2割増産! 他社も続々と

2018年3月27日 06:28

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スバル「アセント」。(画像: SUBARUの発表資料より)

スバル「アセント」。(画像: SUBARUの発表資料より)[写真拡大]

 2017年11月ロサンゼルスオートショーで発表されたスバルの新型3列シートSUV「アセント」だが、この夏北米で新規投入される。それにあたって、年間生産台数を当初計画の2割増しである約7万6000台規模に設定した。日系他社も、続々生産台数を増強するようである。

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■北米でのスバルSUV人気

 2017年の米でのスバル車の販売数ランキングは、1位:レガシィアウトバック(18万8896台)、2位:フォレスター(17万7563台)、3位:クロストレック[XV](11万138台)4位:インプレッサ、5位:レガシィB4となっており、3位までやはりSUVが占めている。

 1位の「レガシィアウトバック」は日本での人気は下火になってしまったが、アメリカでは依然人気が高い。SUVというよりステーションワゴンに近い形で、地上高が20センチと高くて多少の悪路はなんのその、しかも水平対向エンジンのおかげで重心は低く高速走行も安定している。フォレスターよりも大きく、荷物もたくさん積める。これが広大なアメリカでは実用的なクルマとなって市民権を得ているようだ。

そこへスバルにおいては、アウトバックよりも大きい巨漢ともいえる新たなSUV「アセント」の登場で、発売前から期待の声が高いようである。新たに開発された4気筒水平対向直噴ターボエンジンも排気量2400ccで、レヴォーグやWRX S4等に搭載されるハイパフォーマンスターボをボアアップして、263ps/5600rpm、375N-m/2000-4800rpmという3.5L級のパフォーマンスを実現。新型インプレッサから導入している次世代アーキテクチャ「スバルグローバルプラットフォーム」を採用し、室内も余裕のある3列シート、しかも豪華装備になっている。世界的にも評価が高い安全装備アイサイトも全車標準装備されることで差別化も期待できるし、大きく販売台数を伸ばせるかどうかが見ものだ。

■スバルSUVのランキング入りを期待

 2017年米での販売台数トップ20には、4位トヨタ「RAV4」(40万7594台)、5位日産「ローグ」(40万3465台)、7位ホンダ「CR-V」(37万7895台)、18位トヨタ「ハイランダー」(21万5775台)と日本のSUVがランキング入りしているが、スバル「アセント」がアメリカ人の好きな巨漢となったことで、ここに食い込んでくることを期待したい。

 SUV市場の活性化はしばらく続くと予想され、トヨタはハイランダーやRAV4、またピックアップトラックのタコマの増産を決めており、ホンダ、マツダ、日産も新たな工場での生産を決めている。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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