音楽クラウド「オーディオストック」運営のクレオフーガ、2.6億円を調達

2018年3月3日 17:53

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 音楽クラウドサービス「オーディオストック」を運営するクレオフーガは2日、スペースシャワーネットワークを含めた数社から2.6億円の出資を受けたことを発表した。

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 オーディオストックは、インターネット上で音楽クリエイターが著作権フリーの楽曲を販売できるサービスだ。クレオフーガは、スペースシャワーネットワークと業務提携をするための話し合いもスタートした。

●スペースシャワーなどから計2.6億円

 今回クレオフーガに出資したのは、スペースシャワーネットワーク、広島ベンチャーキャピタル、日本ベンチャーキャピタル、トマト銀行、FFGベンチャービジネスパートナーズといった日本の企業と、海外の港京共創科技投資有限公司だ。

 出資額は2.6億円となり、オーディオストックのための広告宣伝、レコーディングスタジオの設立、新しい技術開発のために利用される。また、AI(人工知能)やブロックチェーンなどの最新のIT技術を研究するためにも活用する。

●オーディオストックとは?

 オーディオストックは、クラウドサービスを使用した楽曲販売サイトだ。音楽クリエイターや作曲家が、同サイトに楽曲を登録しクライアントに購入されると40%などの印税が発生する。通常、音楽クリエイターは作曲事務所やレーベルに所属しないと活動ができなかったが、どの団体にも所属せずに独立が可能となる。

 また、音楽関係者、テレビ関係者、ラジオ関係者などのクライアントは、リーズナブルな値段で著作権の問題がない楽曲をダウンロードできる。ゲーム用のBGMやスマートフォンアプリの音楽などに活用されている。

●岡山のベンチャー企業、クレオフーガ

 クレオフーガは、岡山発の音楽を中心としたITベンチャー企業だ。現在も岡山市にある岡山大学内に本社を置いている。2007年に設立され資本金は1335万円だ。

 社名と同名の「クレオフーガ」というコンテストなどをおこなう音楽コミュニティページと、オーディオストックを運営している。

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