AH-64D墜落(2) 安全は「猿は木から落ちない」として確保 整備の基本とIoT

2018年2月7日 05:29

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写真は、イギリス軍のAH-64D。(c) 123rf

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■整備の基本とIoT

 整備には、基本的に「(1)壊れたら直す」と「(2)一定期間で全て直す」の2つの方法がある。通常は、この2つの組み合わせで安全を確保する。自動車の車検は(2)の方法だが、飛行機は基本「飛行時間」で判断する。しかし、(2)定期的分解整備(オーバーホール)の方法はコストがかかる。そこで現在注目されてきたのが、IoTによる管理だ。飛行機のエンジンで既に始まっているが、センサーを付けておいて常時インターネットを通じて状態をモニターしている。壊れそうだと判断したら直すことで、不良品だけでなく良品までの定期的な交換を抑え、整備時間も抑えることが出来る。これを将来自動車で行えば「定期整備」は必要がなくなり、現代の自動車は品質が上がっているので、整備費が削減できるものと期待されている。

【前回は】AH-64D墜落(1) 安全は「猿は木から落ちない」として確保 攻撃ヘリは「核戦争抑止の砦」

 建設車両のコマツは、販売されている全車にできる限りセンサーを付けており、車両がどのような状態でいるのかを、ネットを通じて既に掴んでいる。整備の必要性が出ても、ネットで状態を見て必要な部品を用意して出かけるので、2度手間とならずに整備費の削減に貢献している。

 しかし、このようなIoTによる注文が始まると同時に、販売会社の利権が消滅しかねない事態となり、当分法的整備は進まないと考えられる。利権社会の現実だ。販売会社の利権を優先するのではなく、国民の負担を考えて、出来るだけ早く実現してほしいものだ。

■安全は「猿は木から落ちない」としなければならない

 今回のAH-64D攻撃ヘリの墜落を防ごうとするなら、この“万が一にも起きてはならないことを防ぐ”必要がある。それは「至難の業」であり、「注意します」で出来ることではない。それが、企業でも行っている「品質管理」「品質保証」の本筋だ。決してゼロにはならないものだが、それを「ゼロ」にする努力を行うことになる。電車や自動車事故などは起こしてはならないことだが、日産・スバルなどの姿勢では出来るはずもない。しかし多くの経営者は、「品質保証」の何たるかを知らないことが多い。

 本気で事故を無くそうとすると、コストなど構っていられないほど力を尽くさねばならない。しかし、自動車会社として生き残っていくには「品質管理」を効率よく行うしかない。「投資感覚」で事故は防げない。

 カルロス・ゴーン日産自動車会長に問いたい。「投資」が優先なのか?「人命」が優先なのか?

 「猿は木から落ちない」を目標に努力することの意味を知るべきなのだ。それが「AH-64D墜落」を防ぐ努力であるのだ。(kenzoogata)

関連キーワード日産自動車スバルカルロス・ゴーンIoT(Internet of Things)

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