EFF、食事の栄養情報記録し今後の計画に役立てるソフトウェア特許を批判

2017年7月9日 19:26

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記事提供元:スラド

EFFが毎月バカバカしい特許に贈る「Stupid Patent of the Month」の6月分で、摂取した食品の栄養情報を記録してメニューの計画に使用するというコンピュータープログラムの特許が選ばれている(Deeplinks Blogの記事)。

この特許(United States Patent 6,817,863)は2001年に出願され、2004年に登録されている。プログラムは食品の栄養情報を提供するデータベースと摂取した食品を日付ごとに入力するユーザーインターフェイスで構成され、毎日摂取した栄養素のやカロリーといった情報を確認できるというもの。栄養情報は食品カテゴリー別に色分けして表示され、データベースから不要な食品を削除したり、栄養情報を編集することも可能となっている。

これについてEFFは、コンピューターを用いたデータの記録と追跡は2001年時点でも新規性がないだけでなく、抽象的なアイディアをソフトウェア特許として認めないという米連邦最高裁の判決(Alice v. CLS Bank、Alice判決)が出ていることから、この特許の請求項は無効だと主張。特許を保有するDynamic Nutritionは特許侵害訴訟をたびたび提起しているが、最初の訴訟では被告のUnder Armourが棄却申立を行い、Dynamic Nutritionが反論する前に棄却が認められたという。

コンピューターを用いて食事の計画を行う特許はDynamic Nutritionだけでなく、DietGoalというパテントトロール企業も同様の特許を保有して10件以上の訴訟を提起していたそうだ。DietGoalの特許はAlice判決に照らして無効とする連邦地裁判決が出されており、控訴裁判所でも判決を指示しているという。この判決の論理はDynamic Nutritionの特許にも適用されるとEFFは主張する。

EFFは最近「Saved By Alice」プロジェクトを開始し、Alice判決を根拠とした反論がバカバカしいソフトウェア特許に打ち勝った例をまとめている。

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