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C型肝炎治療薬の偽造品が流通
KAMUI曰く、 今年1月にギリアド・サイエンシズが販売しているC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が流通していることが確認され、厚生労働省が注意喚起を行なっている。(第1報(1月17日)、1月23日(第2報)、1月25日(第3報)、第4報(2月1日))。
C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)が輸血など血液を媒介にして感染する病気で、初期には感染者の多くが自覚症状が無い「不顕性感染」となり、60~80%が慢性化。慢性肝炎を経て肝硬変、肝臓がんなどに進行する場合がある。かつてはウイルス駆除のためにインターフェロン注射による治療が行なわれてきたが、ウイルス型により治療効果に差があるほか、副作用の問題も指摘されてきた。近年になって複数の経口新薬が開発され2015年にハーボニーが発売されたが、これは著効率100%という非常に高い効果をうたっている。
今回確認された偽造品は東京都内の卸売業者(現金問屋)から流れたもので、本物のボトルに錠剤が入っていたという。厚労省の鑑定によれば内容についてはビタミン剤や漢方薬のほか、C型肝炎治療薬のソバルディもあったようだ。なお「本物の薬が偽物として売られた」というのはちょっと解り難い話だが、ハーボニーは核酸型ポリメラーゼ阻害薬のソバルディとNS3阻害薬のレジパスビルを組み合わせたもので、薬価の方もソバルディの1錠あたり約4万円に対して約8万円(ボトル1本約153万円)。こうしたことから、これら抗ウイルス治療薬が近年の医療費増大の原因なんて話もあるようだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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