NASA、ディスカバリー計画に2件の小惑星探査を選定

2017年1月10日 18:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 NASAは5日、月・惑星探査ミッションプログラム「ディスカバリー計画」において、木星トロヤ群の小惑星を探査する「Lucy」と、メインベルトのM型小惑星を探査する「Psyche」の2つのミッションを選定したことを発表した(プレスリリース日本惑星協会月探査情報ステーションSlashdot)。

 Lucyは2021年打ち上げ予定のミッションで、木星のL2とL4のラグランジュ点にあるトロヤ群小惑星と呼ばれる複数の天体をフライバイ観測するもの。観測期間が2027-2033年におよぶ長期のミッションで、二重小惑星Patroclusなどの観測が予定されている。

 一方Psycheは2023年打ち上げ予定のミッションで、その名の通り火星と木星の間のメインベルトの小惑星Psycheを探査するもの。Psycheは金属質のM型小惑星の中でも最大のもので、惑星のコアの研究に繋がると考えられている。Psyche到達は2030年の予定。

 今回の選定はディスカバリー計画における13/14番目のミッションとなる。最終候補には金星探査やNEO観測用望遠鏡など計5件が残っていたが、選定された2件がともに小惑星探査ミッションという事で、奇しくもNASAの小惑星重視の姿勢が示される形となった。

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