ブルーオリジン、超大型ロケット「ニュー・グレン」を発表

2016年9月16日 12:38

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 米Amazon.com創立者のジェフ・ベゾス氏が設立した民間宇宙開発企業米ブルーオリジン社は12日、今後10年以内の初飛行を目指し計画中の超大型ロケット「ニュー・グレン」を発表した(WIREDsorae.jpSlashdot)。

 ニュー・グレンは米国初の地球周回飛行を成し遂げたジョン・グレン宇宙飛行士に因んで命名されたロケットで、直径が7m、全長が約82mから95mという、サターンVにも匹敵する超大型ロケットである。1段目にはULAの新型ロケットバルカンに搭載予定のBE-4エンジンを7基搭載し、さらにこの巨大な1段目は地上に着陸させ再利用する計画だという。

 ロケットの3段目はオプションとなっており、3段目を用いる場合は低軌道を超えるミッションが可能で、商業衛星打ち上げには性能が過大であることから、宇宙ステーションや月・惑星探査などを視野に入れたロケットと推測される(sorae.jpの解説記事)。

 ブルーオリジンは現在ニューシェパードと呼ばれる再利用型のサブオービタル機の実験を続けており、また前述のバルカンのエンジン開発も行っている。しかし現状のニューシェパードからはあまりにも飛躍があり過ぎる構想のため、話半分と捉える向きもあるようだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 宇宙

 関連ストーリー:
SpaceX、Falcon 9ロケット第一段の垂直着陸に成功 2015年12月24日
アトラスV用ロケットエンジンをAmazon創設者の宇宙ベンチャーが開発へ 2014年09月22日
ボーイング、スペースプレーン実験機「XS-1」のデザインを公表 2014年07月18日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事