島津製作所、マレーシアに販売会社と新工場設立 ASEAN・インドの事業強化

2015年1月14日 11:38

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 島津製作所は13日、ASEAN・インド地域における事業体制を強化するため、シンガポールの子会社シマヅ(アジア パシフィック)が100%出資する販売会社「シマヅ・マレーシア」をマレーシアに設立し、営業を開始したと発表した。

 同社はこれまで、分析計測機器はマレーシアの現地代理店を通じて販売を行ってきたが、今回の新会社によって直販・直サービス体制を確立する。食品、製薬、石油化学等の市場において高速液体クロマトグラフ等の汎用分析装置の直販を開始して販売を強化するとともに、大型機種や試験機、非破壊検査機器については引き続き現地代理店の専門性を生かした販売を行い、顧客の利便性とブランドイメージのさらなる向上を目指す。

 同社はさらに、同じくマレーシアに分析計測機器の新製造拠点を設立し、製造と販売の両面で機能を強化する。新工場は2015年10月着工、2016年7月完成、2016年12月に稼働予定。

 ASEAN・インド地域は、同社の中期経営計画(2014年度~2016年度)において2016年度に220億円の売上を計画する主要成長市場となる。現地のニーズに対応したタイムリーな製品供給と充実した販売体制を整え、同地域の成長力を確実に取り込むための事業基盤の構築を進める。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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