コロナ禍で私生活も変化 4割超がオンライン活動「増えた」 楽天インサイト調査

2021年4月30日 17:28

印刷

オンライン活動が増えたと回答する人が全世代平均で42.5%(画像: 楽天インサイト発表資料より)

オンライン活動が増えたと回答する人が全世代平均で42.5%(画像: 楽天インサイト発表資料より)[写真拡大]

 新型コロナウイルスの感染拡大によって思うように外出できなくなったことで、人々の中でオンライン活動の重みが増している。楽天インサイトが行なった「コロナ禍におけるオンラインでの活動に関する調査」では、プライベートにおけるオンラインでの活動時間が、1回目の緊急事態宣言以前より「増えた」と回答した人が、42.5%を占めた。

 調査は、楽天インサイトの登録モニターの中から全国の20~69歳の男女1000人を対象に実施。特に20代と30代は50%以上がオンライン活動が「増えた」と回答している。

 増えた理由は「休日の外出機械が減り、家にいる時間が増えたから」(78.5%)が最も多かった。20代と40代は「友人や知人に会えなくてもコミュニケーションをとりたいから」と回答した人が40%以上いた。

 活動内容ごとに2020年4月以前と比較した変化を聞いたところ、多かったのは28.1%が増えたと回答した「インターネットショッピング」や、29.3%が増えたと答えた「動画コンテンツの視聴」だ。非接触で買い物できるネットショッピングの利用が、コロナ禍を機にさらに人々に浸透していることが分かる。余暇の過ごし方も、動画やSNSに費やす人が増えている。

 楽天インサイトは「オンラインゲーム」についても詳しく調べている。プライベートで日常的にオンラインゲームをする人は5割を超えた。20代では74.6%で、およそ4人に3人がオンラインゲームを楽しんでいると分かった。だが若い年代だけでなく、中年層にもオンラインゲームは人気だ。60代でも30.5%がプレイしていると回答した。

 2020年4月以前からオンラインゲームをする時間が「増えた」と回答した割合は19.9%だった。オンライン活動の伸びと並べると大きくはないが、若い年代ほど「増えた」と回答する割合が高く、20代だけで見ると34.9%がゲーム時間を増やしている。

 度重なる緊急事態宣言で、「外」でのリアルな活動が制限されている。余暇を楽しんだり人とコミュニケーションをとる場所が「オンライン」に移る流れが加速している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

関連記事