ソニー、「SAO」の世界体験できるイベントにAIやVRなど最先端技術で協力

2019年7月24日 07:38

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イベントのロゴ。(ソニーの発表資料より)

イベントのロゴ。(ソニーの発表資料より)[写真拡大]

 ソニー(東京都港区)は22日、8月に秋葉原で開催される体験型展示イベント「ソードアート・オンライン ― エクスクロニクル ―」に、AI(人工知能)などの最先端技術で協力すると発表した。物語の舞台となるバーチャル世界を、AI、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)を使って具現化するという。

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 『ソードアート・オンライン(以下「SAO」)』は、ゲームにログインした少年・キリトが仮想現実空間を舞台に活躍する姿を描く人気長編ファンタジー小説。海外でも翻訳版が出版され、累計発行部数は2,200万部を超える。アニメ、ゲームなどにも展開、ソニーミュージックグループのアニプレックスにより2017年に公開されたアニメ『劇場版 ソードアート・オンライン ― オーディナル・スケール ―』は、同社の最高興行収入を記録している。

 小説の出版から10周年を記念して開催されるイベント「ソードアート・オンライン ―エクスクロニクル―」は、作中で仮想空間の普及を目指す極秘研究開発組織「ラース」が行う実験という設定の展示ブースが複数設置され、ソニーのAIやモーションキャプチャー、立体空間表示などのAR・VR技術を駆使した体験型の展示が楽しめる。

 聴覚向けに開発されたARを使用した音声ガイドにより、キャラクターが隣にいるかのような臨場感を体験できたり、立体空間を再現する映像技術によって、仮想空間でキャラクターと出会ったりすることができる。

またディープラーニングを活用することにより、軽量化された装備でモーションキャプチャーが可能な技術を使い、作品の主人公・キリトや相棒のユージオになりきって、「ソードスキル」を発動し、敵のゴブリンを倒すという体験もできる。

 作中で行われる人格をコピーする実験を再現したブース「比嘉くんの つくろうAI!育てよう性格!」も展示される。事前に来場者から収集した対話データを独自のアルゴリズムで解析し、コピーAIを作成。作中のキャラクターAI・アリスと来場者のコピーAIの会話を聴くことができる。

 研究開発機構「ラース」の責任者で、作中に登場する菊岡誠二郎二等陸佐は、このイベントの開催に当たり「仮想世界の普及推進という志を同じくするソニーと共同研究を行うことにより、このイベントを実現することができた」とコメントを寄せている。

 同イベントは、秋葉原の「AKIBA_SQUARE」8月4日から18日まで開催される。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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