ソニーがスマホの最新モデル「Xperia 1」発表!技術結集した期待のフラッグシップ

2019年2月26日 21:11

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「Xperia 1(エクスペリア ワン)」

「Xperia 1(エクスペリア ワン)」[写真拡大]

 ソニーモバイルコミュニケーションズは25日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催された世界最大規模の携帯通信関連国際展示会である「MWC19バルセロナ」で、スマートフォンの最新フラッグシップモデル「Xperia 1(エクスペリア ワン)」を発表した。

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 特徴は、世界初となるアスペクト比が21:9という縦長のフォルムで(スマホのディスプレイは16:9や18:9が主流のため、縦に長くなった)、4K HDRに対応した6.5インチの有機ELディスプレイ(3840×1644ピクセル)が搭載された。

 高速通信の次世代規格である「5G」によって、動画は高精細な大画面での視聴が可能になる。問題は、片手で持てる「携帯」としての最大の特性を失わずに、どうやってスマホ画面を拡大するかというところにある。

 一つの答えは、既に韓国のサムスン電子や中国の華為技術(ファーウェイ)がMWC開幕前に発表した折り畳み型スマホであり、2つ目の答えがソニーが発表した21:9という縦長画面のスマホだ。

 Xperia 1の価格はまだ発表されていないが、今夏の到来までには発売される予定である。折り畳み型スマホの価格が22万円(サムスン)~29万円(ファーウェイ)と伝えられているため、ソニーがどんな値付けをするかが注目される。同時に発表され、一足早く3月18日発売されるXperia 10が350ドル(約3万8000円)、10 Plusは430ドル(約4万8000円)である。スペックが相当違うので容易に想像できないが、価格イメージを膨らますことはできるかも知れない。

 ソニーの縦長画面は2つのアプリを上下に表示する「マルチウィンドウ」機能を持ち、上画面では動画を視聴しながら下画面でメッセージ送信等が可能になる。

 実は縦長に感じられるディスプレイの21:9というアスペクト比は、「CinemaWide(シネマワイド)」でもあるため、「Netflix」のような映像配信サービスや「FORTNITE」「ASPHALT9」などのゲームはベストサイズで楽しめる。

 ソニーはテレビの「BRAVIA」で蓄積した高画質化技術を「X1 for mobile」としてスマホ用に最適化して搭載したほか、映像の制作現場での技術を導入した「クリエイターモード」で深い黒や自然な色調の表現を可能にした。

 音響では、「Dolby Atmos」という立体音響技術と自社のハイレゾ&LDACエンコード技術に対応しているため、映像視聴時などの臨場感向上が期待される。また自動的に圧縮音楽をアップスケールしてくれる、「DSEE HX」という非可逆圧縮音楽ファイル用音質向上技術も組み込まれている。

 カメラ機能も充実を見せ、背面に広角+超広角+望遠レンズで構成される1200万画素カメラを3台搭載し、焦点距離が52mm(F2.4)、26mm(F1.6)、16mm(F2.4)に合わせて切り替えられる。望遠カメラと広角カメラには光学手ブレ補正機能が搭載され、ソニーは好調のカメラ部門から瞳にピント合わせをする驚きの「瞳AF」をスマホとして初めて採用、連写モードでは1秒間に10フレームという早業を実現した。21:9のアスペクト比は撮影の時にも生かされ、「Cinema Pro」で24fpsの4K HDR動画が21:9で撮影できる。インカメラは800万画素だ。

 内部のプロセッサはQualcomm Snapdragon 855、RAMは6GB、内蔵ストレージは128GB(最大512GBのmicroSD利用可能なカードスロット付き)、バッテリー容量は3,330mAhとなっている。本体のサイドに指紋認証センサーが搭載され、電源ボタンとしても機能する。

 以上の主たるスペックが本体幅72mmに収納され、重量は約180gで厚さは8.2mm。本体カラーはブラック、ホワイト、グレー、パープルと4色が用意され、背面はガラス素材となっている。OSはAndroid 9 Pieがプリインストールされている。(記事:矢牧滋夫・記事一覧を見る

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