業界初の採用に特化したAIチャットボット「HUNT」登場 HPからの離脱防ぐ

2019年2月20日 12:25

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「HUNT」利用のイメージ。(画像: リアステージの発表資料より)

「HUNT」利用のイメージ。(画像: リアステージの発表資料より)[写真拡大]

 人材紹介や採用関連業務を担うリアステージと、AIチャットボットシステムの企画開発などを手がけるスピードリンクジャパンは19日、採用チャットボット「HUNT(ハント)」のリリースを発表した。採用に特化したチャットボットは業界初という。

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 HUNTのリリースの背景には、最近の学生が就活をする際、大手の紹介媒体だけではなく、希望する企業のコーポレートサイトで研究することが多くなったことがあるという。会話を意味するチャットと、ロボットのボットを組み合わせた造語のチャットボットは、最近多くの企業が自社サイトに取り入れ始めたシステム。利用者がチャットで質問などを投げかけると、AIが瞬時に判断して回答する。あらゆる質問や会話にもその場で回答し、データが蓄積されるごとにスムーズな会話も可能となる。

 「HUNT」では、AIが就活生の質問に最適な回答を行う。24時間365日の対応が可能となり、ホームページからの離脱も防ぐことから、採用のチャンスロスを削減する。また、従来はメール等で問合せを受け、後に人を介して回答をしていた業務を、すべてHUNTが担うことになり、人件費等のコストカットにもつながる。質問を投げかける学生側も、すぐに回答を得ることができ、利便性や満足度も上がる。

 HUNTを導入すると、従来は自社で用意しなくてはならなかったQ&A(質問と回答)は、リアステージ社が提案。基本パッケージのほか、毎月100本、年間で1,200本のQAデータの追加が月額利用料の中でできるため、ホームページ来訪者に対するより細やかな対応が可能となる。また、毎月のレポートをデータとして蓄積すると、採用領域に留まらない、有効なマーケティング資料にもなり得る。チャットボット自体もデータの蓄積で学習が進み、同社によると、業界や業種によっては1カ月で大人とスムーズに会話できるレベルになるという。

 リアステージでは、5年間で1,000社の導入を目指すとしている。

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