BSI(英国規格協会)、2023年の世界のサプライチェーンリスクに関する報告書「サプライチェーンリスク・インサイトレポート2024」を発行 2023年は食品サプライチェーンでの盗難が増加、物価上昇とインフレが影響
配信日時: 2024-03-19 13:00:00

食品は引き続き世界のサプライチェーンにおいて最も盗難リスクが高い商品です。今やハイジャック事件全体の3分の1を占め、2022年比で29%増加しています。世界的にインフレの影響が続く中、これらのデータは、窃盗犯が大幅な価格の上昇を受けた生活必需品を標的とする傾向が強まっていることを示唆しています。
サプライチェーンインテリジェンスで世界をリードするBSIの分析によると、食品・飲料品は現在、盗難被害全体の22%を占めています(2021年から14%、2022年から17%増加)。農作物(※1)の盗難も10%に上昇し、今やハイジャック事件の10件に1件を占めています。また、電子機器の盗難件数は横ばいで、高額商品が引き続き盗難の標的になっていることが浮き彫りとなりました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/388723/LL_img_388723_1.jpg
BSIがサプライチェーンリスク・インサイトレポート2024を発行
BSIのレポートは、主要なグローバルトレンドを特定するとともに、より円滑な世界貿易を支援し、公正な社会と持続可能な世界への前進を加速するための6つのインサイトを紹介しています。その中には、データを活用したリスクへのプロアクティブなアプローチの利点や気候変動に関連する事象について360度の視点を持つことの重要性など、将来を見据えたオペレーションが含まれています。
食品は、高額商品と比べると追跡装置や盗難防止技術が使用されていない傾向が強いため、輸送中の盗難が比較的容易に行えると考えられます。2023年に発生した顕著な例としては、ギリシャで52トン以上のオリーブオイルが盗まれた事件や、クリスマス前にスペインで200本のハムが盗まれた事件などがあります。高額商品に関しては、昨年、エジプトの窃盗団が偽造書類を使用し、架空の薬局名義で医薬品を買い付け、970万米ドル相当の医薬品を不正に横流しするといった、注目すべき事件が多発しています。
盗難の種類は変化していますが、貨物の盗難は依然多く、本レポートではこのリスクを軽減するためにスマートテクノロジー・ソリューションを活用することの重要性を示唆しています。貯蔵施設からの盗難は減少(26%→21%)していますが、コンテナやトレーラーの盗難(4%→14%)、従業員の持ち物、トラックの部品、現金の盗難(7%→10%)は増加しています。盗難が最も多いのはヨーロッパ(37%)で北米(23%)(※2)が続きます。2023年における盗難のほぼ10件に7件(68%)がトラックの被害によるものですが、暴力的なハイジャックは北米と南米で多く発生しています。
一方ヨーロッパでは駐車中のトラックを狙う窃盗団が多く、これは安全な駐車場がないことやドライバーの休憩に関する要件が原因となっており、被害内容は地域によって異なります。
本レポートでは、組織が優先的に取り組むべき課題として、以下の6点を挙げています:
1. 協業への意欲は、組織が今日のサプライチェーンの課題によってもたらされる機会を発見するのに役立ちます:どの組織も単独では成長を加速することはできません。
2. リスクの性質の変化を認識することは、組織がさまざまな事態に備えることを可能にし、大きなチャンスを引き出す可能性があります。
3. データと実用的な洞察力によって、リスクに対する積極的なアプローチをとることで、脆弱性を管理し緩和することができます:これらのインサイトは、今日のサプライチェーンの課題を解決する手段となります。
4. 地政学的に不確実な時代には、機敏で適応力のある考え方で刻々と変化する世界情勢に取り組むことが重要です。
5. 気候変動に関連する事象を360度の視点からとらえることは、将来のオペレーションに役立つ可能性があります:極端な気候変動の「新時代」には、新たなアプローチが必要です。
6. 急速に変化する法規制に先手を打つことで、サプライチェーンにおけるコンプライアンス含め、競争上の優位性を確保することができます。
■BSIの最高経営責任者(CEO)であるSusan Taylor Martinのコメント
「グローバルサプライチェーンにおけるこの12ヵ月は、改めて注目に値するものでした。最近の紅海での出来事に加え、地政学的緊張から経済の不確実性、異常気象からテクノロジーを駆使したデジタル・ディスラプションまで、さまざまなことが起きました。これらの強力な要因が重なることで、サプライチェーンにおける環境への影響を削減し、社会的責任を向上させることで公正な社会と持続可能な世界への進歩を加速させようとする組織にとって、不安定で複雑な背景がもたらされています。円滑な世界貿易の確立は、社会全体に重要な利益をもたらし、個人や組織のコストを抑えるのに役立ちます。
また2024年は、コラボレーションこそが、今日のサプライチェーンの課題がもたらす機会を開拓し、盗難の増加から気候関連の混乱に至るあらゆる事象に対応しようとする組織に力を与えるでしょう。」
■BSIのサプライチェーン・ソリューション担当グローバル・ディレクターであるJim Yarbroughのコメント
「食品と飲料は、サプライチェーン内での輸送中に盗まれる商品の上位を占めています。このような商品は常に需要が高く、インフレ要因により過去数年間は急激な価格上昇が続いています。現代のグローバルサプライチェーンが直面する課題によりよく対処するため、サプライチェーンリーダーはサプライチェーンインテリジェンス・ソリューションを最大限に活用することにより、プロアクティブで強固なサプライチェーンリスク管理戦略を実施することができます。同様に、世界的なパンデミックとそれに続く地政学的、経済的課題という共通の経験からは、単一の組織だけでサプライチェーンマネジメントを処理することは不可能であるという学びがあったと思います。コラボレーションが絶対的に必要なのです。」
サプライチェーンリスク・インサイトレポートの全文は、こちらのページよりダウンロードいただけます。
※レポートは英文となります
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/our-services/consulting/supply-chain-risk/report-2024/
【補足情報】
盗難の傾向は市場によって異なります。米国で最も盗難の多い製品は、電子機器、建設資材、自動車で、最も多い盗難タイプはコンテナやトレーラーからの盗難です。英国では、アパレル、燃料、食品・飲料、そして施設からの盗難、従業員による盗難、車両からの盗難が多く発生しています。
その他の調査結果は以下の通りです:
- 世界の食品・飲料の盗難のトップはブラジル(22%)で、記録された事件の37%は南米で発生しています。
- ハイジャックは南米諸国と南アフリカに集中しています。2023年のハイジャック事件の上位国はブラジル(41%)と南アフリカ(15%)でした。
- パイプラインの盗難は2%増加しました。ハイジャックの8%は建設資材、8%は燃料でした。
- 全体の6%が電子機器、5%がアルコール類でした。
- 医薬品ハイジャックは、記録されたハイジャック全体のうち3%を占めました。
- 注記 -
※1:農産物とは、食用に供される物質、飲料、原材料で、包装や加工が施されていないものを指しています。
※2:報告内容にばらつきがあるため、比較は正確ではありません。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
スポンサードリンク
「BSIグループジャパン株式会社」のプレスリリース
- BSIグループジャパン(英国規格協会)、社会福祉法人福寿会に奈良県で初めてとなる高齢社会―ウェルビーイング推進の国際規格「ISO 25554:2024」に基づく第三者評価を実施、BSI評価証明書を発行04/21 14:00
- BSI(英国規格協会)、BSI ネットゼロ・バロメーターレポートの拡張版であるG7 Net Zero Temperature Check:Business Insights 2026を公開 日本のネットゼロ推進はG7で最も慎重、政策の不確実性・人材不足・データの信頼性が重荷に04/16 14:00
- BSIグループジャパン(英国規格協会)大阪支店「JAM BASE」へ移転ー西日本事業を強化01/14 14:00
- 「BSIグループジャパン株式会社」のプレスリリースをもっと読む
「ビジネス全般」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- コミュニティ発「信長デイトナ」ロゴTシャツ、Amazonで販売開始/多岐にわたる事業を展開する実業家、野村直生氏が装着体験を実施05/05 17:45
- 【活動50周年】MLB公式アーティストの立体ポップアート、チャールズ・ファジーノ展を浜屋百貨店で開催05/05 16:40
- 【奥湯河原温泉 海石榴 つばき】鱧と鮎の特別料理付きプランをご提供~1日10名様限定の特選会席~05/05 16:06
- 事業由来のCO2排出ゼロを2027年に実現へ組合員が取り組むリユース・リサイクルとフードマイレージ運動の月次成果を公開05/05 16:00
- 【英会話レッスン回数無制限】ネイティブキャンプ 通常の4倍のスピードで英語習得を目指す「カランメソッド」レッスン数700万回を突破05/05 16:00
- 最新のプレスリリースをもっと見る
