テスラ、サイバートラック生産を2027年半ばに終了へ―販売不振でロボタクシー「サイバーキャブ」増産に軸足

米電気自動車(EV)大手テスラは、ピックアップトラック「サイバートラック」の生産を段階的に終了する。(写真:テスラ)[写真拡大]
米電気自動車(EV)大手テスラは、ピックアップトラック「サイバートラック」の生産を段階的に終了する。販売の落ち込みに加え、自動運転車「サイバーキャブ」の増産に注力する必要があるためだ。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)への投稿で、「来年半ばごろにギガファクトリー・テキサスでのサイバートラックの生産を段階的に終了し、サイバーキャブの増産に向けた場所を確保する」と明らかにした。
■販売は年初来で28%減
米コックス・オートモーティブによると、2026年第3四半期(7〜9月)のサイバートラックの販売台数は4323台で、前年同期の5385台から19.7%減少した。1〜9月の累計では1万1586台となり、前年同期の1万6097台から28%減った。
サイバートラックの販売は、テスラが確保した生産能力に見合う水準に一度も届かなかった。同社は第3四半期の決算資料でも、サイバートラックの年間生産能力を12万5000台と記載している。
コックス・オートモーティブ傘下のケリー・ブルー・ブック(KBB)の推計では、サイバートラックの米国での年間販売台数は2024年の3万8965台がピークで、2025年は2万237台にとどまった。
米EV専門メディアのエレクトレックは、2025年の販売台数について、マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXが同年第4四半期に1279台を購入したことで、ある程度かさ上げされていたと報じた。同メディアによると、マスク氏の企業は第4四半期の米国登録台数のうち計1339台を占め、全体の約19%に上った。
■サイバーキャブにNHTSAが監査
サイバーキャブは、テスラが進める完全自動運転車戦略の一環だ。テスラは同車を「ハンドルやペダルを持たず、完全自動運転向けに設計された」車両と説明している。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は9月、サイバーキャブが連邦自動車安全基準を満たしているとするテスラの自己認証について、監査を開始したと発表した。テスラは10月30日に同局へ回答しており、監査結果はまだ出ていない。
NHTSAのジョナサン・モリソン局長は「NHTSAは自動運転車の安全な開発と導入を全面的に支持している。しかし、連邦規制当局として、すべての法律が順守されるようにする必要がある」と述べた。そのうえで「技術革新と安全監督のバランスを取るわれわれの手法によって、米国は自動運転車(AV)の技術革新で世界的な主導権を維持できる」と強調した。
■愛好家からは反発
サイバートラックの愛好家はこの発表に強く反発した。Xユーザーの「ザ・サイバートラック・ガイ」は「最高の製品をすべて打ち切り、ソフトウエアと規制の制約がいまだに残る自動運転プラットフォームを優先するのは、テスラに敵対的な統治の時代に入ろうとしているなかで、とんでもなくひどい考えに思える。テスラは本筋を見失った」と投稿した。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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