ISSのCrew-12、237日間の宇宙滞在を終え帰還 4人がロサンゼルス沖に着水

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米国、フランス、ロシアの宇宙飛行士4人を乗せたSpaceXの宇宙船「クルードラゴン」が、2026年10月8日(米国現地時間)、ロサンゼルス沖の太平洋に着水した。NASAのCrew-12として2月に出発した4人は、237日間の宇宙滞在を終えた。滞在中は国際宇宙ステーション(ISS)で科学研究や設備の保守、船外活動に取り組んだ。
■237日間の任務を終え、太平洋に着水
帰還したのはNASAのジェシカ・メイアーとジャック・ハサウェイ、欧州宇宙機関(ESA)のソフィー・アドノ、ロシア宇宙機関のアンドレイ・フェジャエフ。4人は10月7日にISSを離れ、翌8日午前8時34分(米国太平洋夏時間)に着水した。日本時間では9日午前0時34分に当たる。
NASAによると、回収船が宇宙船と乗員を収容し、4人は飛行後の健康診断を受けてから陸上へ移動した。AP通信は、全員が着水から1時間以内にカプセルを出て、回収船上で手を振って帰還を喜んだと報じている。帰還後はヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターへ向かう日程が組まれた。
メイアーは着水後、ISSでの任務を終えて地球に戻れた喜びを交信で伝えた。AP通信によると、帰還を前にしたクルーには家族との再会を待ち望む気持ちと、共に働いたステーションや軌道上からの地球の眺めを離れる寂しさがあった。
■医療上の理由による前任クルーの帰還と、後任の遅れ
Crew-12は2月13日に打ち上げられ、翌14日にISSへ到着した。それに先立つ1月、前任のCrew-11は乗員に医療上の問題が生じたため、予定を早めて地球へ戻っていた。NASAの宇宙飛行士マイク・フィンケは後に、自身がISSで医療上の問題を経験したと公表している。
Crew-12の帰還時期には、後任となるCrew-13の到着も関わった。NASAは8月、Crew-13が使うクルードラゴンの推進系で酸化剤の漏れが見つかり、打ち上げ日を変更すると発表した。後任クルーは当初の予定より約3週間遅れて10月1日にISSへ到着し、引き継ぎを経てCrew-12が帰途に就いた。
クルー交代では、到着した乗員が設備の運用や研究を引き継ぐ。ISSでは乗員が交代しても実験や機器の監視が続くため、宇宙船の準備とステーション側の日程を合わせる必要がある。
■科学研究と7回の船外活動
NASAによると、Crew-12は滞在中に数百時間の科学研究に携わった。細胞を使った治療につながる幹細胞の培養や、将来の任務に向けた点滴用輸液の製造技術を試したほか、栄養や宇宙飛行中の血流に関する研究も支援した。ISSの微小重力環境は、地上とは異なる条件で人体や材料の変化を調べる場になっている。
メイアーは今回の任務で4回、アドノは3回の船外活動を行った。NASAの記録では、メイアーの通算回数は7回となる。アドノはフランス人女性として初めて船外活動を行い、3回の合計活動時間はESAによると19時間42分だった。
船外活動は、宇宙服を着てステーションの外で作業することを指す。9月1日にはメイアーとアドノが一緒に活動し、宇宙船の航法を助ける機器の交換や通信に関わる配線の設置などを進めた。軌道上で長く使うISSには、こうした点検や部品交換が欠かせない。
■月探査と米国建国250年を軌道上から見届ける
4人の滞在中、NASAの「アルテミスII」は4月に有人で月を周回した。AP通信によると、Crew-12の乗員もISSからその飛行を見守った。地球低軌道で活動するクルーにとって、月へ向かう別の有人飛行を同時期に見届ける機会となった。
7月には米国の建国250年をISSで迎えた。AP通信によると、メイアーは米独立記念日のボストン・ポップスのコンサートに、軌道上で演奏したピッコロの映像を通じて参加した。地上の行事を宇宙での暮らしにつなぐ出来事だった。
仕事の合間には、ダンスパーティーや、エプロンとコック帽を使った料理の実演もあった。AP通信は、メイアーがくせ毛の手入れを紹介する動画を公開し、ハサウェイが打ち上げ前から伸ばした口ひげを宇宙でも整え続けたと報じている。ハサウェイに合わせて口ひげを伸ばした地上管制官もいた。
■ISSに残る7人と帰還後の身体の回復
Crew-12の出発後、ISSには米国、ロシア、カナダの宇宙飛行士7人が残った。NASAの集計では、2000年に人の継続的な滞在が始まって以降、ISSを訪れた人は26カ国の298人に上る。各国の乗員が交代しながら、研究や設備の運用を担っている。
長い宇宙滞在を終えた乗員には、地球の重力に身体を慣らす過程が待っている。NASAによると、帰還後は健康状態を調べ、平衡感覚や筋力など、それぞれの状態に合わせて運動を段階的に進める。宇宙飛行による骨や筋肉への影響も、継続して評価する対象となる。
AP通信によると、4人は顔に風を感じ、シャワーを浴びることを楽しみにしていた。アドノは水辺でのスポーツに戻ることも心待ちにしていたという。帰還後の日常には、医療チームによる回復支援と、宇宙で過ごした数カ月ぶりの体験の両方がある。
元記事: SpaceX Brings Four ISS Astronauts Home After an Extended Mission in Orbit
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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