7月に資産急減のAIヘッジファンド、株式市場に復帰―AMDなどのオプションを取得

2026年9月12日 14:35

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記事提供元:International Business Times

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 AI研究者で投資家のLeopold Aschenbrenner氏が率いるヘッジファンド、Situational Awarenessが、AI関連株の急落で資産の大半を失ってから約1カ月半を経て、オプション取引を通じて上場市場での運用を再開した。

 Situational Awarenessは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ブルーム・エナジー、コアウィーブなどの株式を対象とするオプションを取得した。CNBCが取引状況を知る関係者の話として報じた。

 CNBCのDavid Faber記者によると、取引は前週後半から今週前半にかけて実施された。Situational Awarenessはこのほか、韓国のメモリーチップ大手SKハイニックスとサンディスクを対象とするオプションでも取引した。

 同社は、ティッカーシンボル「DRAM」で取引される上場投資信託(ETF)、Roundhill Memory ETFのオプションも取得した。同ETFは、高帯域幅メモリー(HBM)、DRAM、NAND型フラッシュメモリーなどを手掛ける世界のメモリー関連企業に投資する。

 一連の取引の対象は、半導体、メモリー、ストレージ、AI向けクラウド設備、データセンター用電源など、AIインフラの整備と密接に関係する分野に集中している。

 AMDは、AIの学習や推論などに使われる「Instinct」シリーズのアクセラレーターを展開している。コアウィーブは、AIの学習・推論や高性能コンピューティング向けに、演算資源、ストレージ、ネットワークなどを提供するクラウド基盤事業者である。

 ブルーム・エナジーは、燃料電池を利用したオンサイト発電システムをデータセンター向けに提供している。AIの普及に伴ってデータセンターの電力需要が増えるなか、電力供給の制約に対応する企業として注目されている。

 Situational Awarenessは7月初めに450億ドルを超える資産を抱えていたが、AI・半導体関連株の急落とレバレッジの利用が重なり、保有する上場株式の処分を迫られた。CNBCによると、資産は7月末までに約100億ドルへ減少した。減少率は4分の3を超える。

 Situational Awarenessは、レバレッジを利用していた上場株式のポジションを、Ken Griffin氏が率いるヘッジファンドのシタデルに割安な価格で売却した。ロイター通信は7月30日、同社が約160億ドル規模の上場株式ポートフォリオの大部分をシタデルに売却したと、事情を知る関係者2人の話として報じている。

 一方、Situational Awarenessは保有資産をすべて処分したわけではなく、AI開発企業アンソロピックなど未上場企業への投資は維持した。

 今回、上場市場への復帰にオプションを利用した点も注目される。オプションは、原資産となる株式を直接取得しなくても、その価格変動に対する投資機会を得られる。一方、契約の種類や組み合わせによっては損失が拡大する可能性もある。

 取得したオプションがコールかプットか、取引規模、権利行使価格、満期、他のポジションと組み合わせた取引かどうかは明らかになっていない。このため、一連の取引が各銘柄の上昇を見込んだものか、下落への備えかは判断できない。

 新たな取引の資金についても、外部から新規資金を受け入れたのか、7月の資産売却後に残った資金を充てたのかは不明である。

※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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