Xiaomi Pad 9 Pro Max発表、DP入力対応でPCの外部モニターにもなる13.3型タブレット

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Xiaomiは9月7日、中国で13.3型Androidタブレット「Xiaomi Pad 9 Pro Max」を発表した。USB-C経由のDisplayPort入力に対応し、PCや携帯型ゲーム機の映像を本体画面に表示できることが大きな特徴だ。
3.4K・144Hz対応の液晶ディスプレイ、自社開発SoC「XRING O3」、1万2000mAhバッテリーを搭載する。中国での価格は4799元からで、日本を含む中国国外での発売については発表されていない。
■DisplayPort入力でPCの外部モニターとして利用
Xiaomi Pad 9 Pro Maxは、USB-C端子を通じたDisplayPort映像入力に対応する。一般的なタブレットで利用されるDisplayPort出力とは信号の向きが逆で、PCやノートPC、携帯型ゲーム機から受け取った映像をタブレットの画面に表示できる。
フル機能対応のUSB-Cケーブルで機器を接続すると、最大3.4K・120Hzの外部ディスプレイとして利用できる。ノートPCのセカンダリーモニターとして使うほか、携帯型ゲーム機の画面を拡大したり、対応するスタイラスと組み合わせて描画環境を構築したりする用途が想定されている。
USB-C端子はUSB 3.2 Gen 2に対応し、通常のDisplayPort出力も利用できる。タブレットとポータブルモニターの役割を1台にまとめられる点が、本製品の特徴となる。
別売りの「Xiaomi Focus Stylus Pro」やTourBoxコントローラーにも対応する。スタイラスの中国価格は599元である。
■13.3型の3.4K・144Hz液晶を搭載
ディスプレイは13.3型のIPS液晶で、解像度は3408×2272ピクセル、画面比率は3:2、リフレッシュレートは最大144Hzとなる。ピーク輝度は1000ニトで、Dolby Vision、HDR10、HDR Vividに対応する。
Xiaomiは表示色の平均色差をDelta E約0.47としており、製品ごとに色調整を行っていると説明する。ただし、この数値はメーカー公表値であり、実際の色再現性や個体差については実機での測定が必要になる。
3:2の画面は一般的なワイド画面よりも縦方向の表示領域が広く、文書、表計算、Webページなどを表示しやすい。最大6アプリを同時に表示するマルチウィンドウ機能との組み合わせも意識した構成だ。
ディスプレイはOLEDではないため、黒の表現やコントラストではOLED搭載機と性質が異なる。一方、静止したインターフェースを長時間表示するPC用サブディスプレイとしては、焼き付きの心配が比較的小さい液晶の特性を生かせる。
通常版に加え、画面の反射を抑えるナノテクスチャー加工を施した「Matte Glass」版も用意する。解像度やリフレッシュレートなどの基本的な表示仕様は共通である。
■自社開発SoC「XRING O3」を採用
処理装置には、Xiaomiが開発したモバイル向けSoC「XRING O3」を搭載する。3nmプロセスで製造され、240億個のトランジスタを集積した10コアCPU、16コアの「G2-Ultra NX」GPU、新設計のNPUなどで構成される。
CPUは省電力用の小型コアを設けず、6基の上位コアと4基の高性能コアを組み合わせた構成だ。最大動作周波数は4.35GHzとなる。Xiaomiは、前世代のXRING O1搭載タブレットと比べ、CPUのマルチコア性能が54%、GPU性能が85%向上したとしている。
XiaomiはAnTuTu V12で561万点を超えたとも公表しているが、ベンチマークのバージョンや測定条件によってスコアは変わる。市販機における処理性能、消費電力、発熱、長時間利用時の性能維持については、独立した実機検証を待つ必要がある。
メモリは容量や構成によってLPDDR5X、LPDDR5T、LPDDR6を使い分ける。16GBメモリ・1TBストレージの最上位モデルにはLPDDR6を採用し、メモリ帯域幅は最大113.8GB/秒とされる。内蔵ストレージはUFS 4.1で、256GB、512GB、1TBを用意する。microSDカードには対応しない。
■HyperOS 4で最大6アプリを同時表示
OSにはAndroid 17を基盤とする「Xiaomi HyperOS 4」を採用する。画面上に最大6アプリを配置できるマルチウィンドウ機能のほか、フローティングウィンドウ、アプリ間のドラッグ&ドロップ、キーボード、マウス操作に対応する。
13.3型の3:2画面と複数ウィンドウの組み合わせにより、資料を表示しながら文書を作成したり、映像と編集ツールを並べたりする使い方が可能になる。WPS for Padなど、大画面向けに調整されたアプリも用意される。
もっとも、タブレットでの作業性はハードウェア性能だけでなく、各Androidアプリの大画面対応やキーボード操作への最適化にも左右される。最大6画面を表示できても、それぞれのアプリをデスクトップ向けソフトウェアと同じように利用できるとは限らない。
中国向けにはAIアシスタント「Super XiaoAi 2.0」を含むAI機能も提供される。中国国外向けの製品やグローバル版OSにおける機能構成は発表されていない。
■1万2000mAhバッテリーと120W充電
バッテリー容量は1万2000mAhで、120Wの有線急速充電に対応する。Xiaomiは20分で約60%まで充電できるとしている。
外部機器に給電する有線リバース充電は最大27Wに対応する。スマートフォンなどをUSB-Cケーブルで接続し、タブレットをモバイルバッテリーのように利用できる。POGOピンを利用した対応機器への給電機能も備える。
本体サイズは約296.2×203.1×5.67mmで、重量は通常版が645g、Matte Glass版が653gとなる。アルミニウム製の一体型筐体を採用し、本体色はブラック、シルバー、バーガンディ系の3色を用意する。
背面カメラは5000万画素、前面カメラは3200万画素である。音響面では中低音用4基と高音用4基の計8スピーカー、6基のマイクを搭載し、Dolby Atmos、Hi-Res Audio、Hi-Res Wireless Audioに対応する。
無線通信はWi-Fi 7とBluetooth 6.0に対応する。セルラー通信機能は搭載せず、通信にはWi-Fiまたは外部機器によるテザリングなどが必要になる。
■中国価格は4799元から
中国での通常販売価格は、8GBメモリ・256GBストレージ版が4799元、12GB・256GB版が5299元、16GB・256GB版が5799元、12GB・512GB版が6099元、16GB・512GB版が6599元となる。
Matte Glass版は16GB・512GB構成が6899元、LPDDR6を採用する16GB・1TB構成が7899元である。最上位モデルの7899元は、原文に示されたドル換算額を1ドル=154円で換算すると約18万1000円に相当するが、実際の購入額は人民元相場、税金、送料などで変わる。
別売りアクセサリーとして、Xiaomi Focus Stylus Proを599元、フローティングキーボードを1099元で販売する。中国では発表後に予約受付が始まった。
日本を含む中国国外での価格、発売日、製品構成は発表されていない。グローバル版が用意されるかどうかも不明であり、現時点で日本向け製品としての購入判断はできない。
■プライバシーと業務利用で確認すべき点
Xiaomi製端末を業務に利用する場合は、製造国だけで一律に判断するのではなく、端末が送信するデータ、利用するクラウドサービス、アカウント設定、組織の情報管理基準を確認する必要がある。
中国では国家情報法、サイバーセキュリティ法、データ安全法、個人情報保護法などがデータやネットワークの取り扱いを定めている。国家情報法には組織や国民に情報活動への協力を求める規定があるが、この規定だけから、中国国外の全利用者データが無条件で政府に提供されると断定することはできない。対象となるサービス、データの所在、法人関係、適用される各国法などを含む個別の検討が必要だ。
2020年にはセキュリティ研究者が、当時のXiaomi製ブラウザによる閲覧情報の収集について問題を提起した。Xiaomiは一部の主張に反論し、収集するデータは匿名化され、利用者の同意に基づくものだと説明した。その後、シークレットモードで集約データの収集を停止できる設定を追加すると発表している。
この調査は2020年当時の端末とブラウザを対象としたもので、Xiaomi Pad 9 Pro MaxやHyperOS 4の挙動を直接検証したものではない。過去の事例を、そのまま新製品のデータ収集仕様として記述することは適切ではない。
機密情報を扱う組織では、クラウド同期やAIアシスタントを含め、業務に不要な通信機能を無効化し、アプリの権限と送信先を確認するなど、端末の製造元を問わず共通の管理策が求められる。中国版を輸入して使う場合は、グローバル版と異なるサービスやクラウド基盤を利用する可能性にも注意が必要だ。
■外部モニター機能が生む独自の利用価値
Xiaomi Pad 9 Pro Maxは、13.3型の3.4K・144Hz液晶、XRING O3、最大6アプリのマルチウィンドウ、120W充電、1万2000mAhバッテリーを組み合わせた大型タブレットである。
OLEDディスプレイやセルラー通信を必要とする利用者には合わない可能性があり、発表されたベンチマーク性能についても市販機による検証が必要だ。Androidアプリの大画面対応状況も、PCの代替として利用する際の判断材料になる。
一方、USB-C経由で外部機器の映像を受信できる機能は、一般的なタブレットとの差別化につながる。普段はAndroidタブレットとして使い、必要なときにはノートPCや携帯型ゲーム機の外部画面に切り替えられるため、タブレットとポータブルモニターを持ち歩く利用者には実用的な選択肢となり得る。
元記事: Xiaomi Pad 9 Pro Max: First Android Tablet With DisplayPort In Targets iPad Pro Buyers
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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