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次期BMW 3シリーズ最上位「M350 xDrive」、後輪駆動モードを2027年にOTA追加へ

(Bmw.com)[写真拡大]
BMWは、内燃機関を搭載する次期3シリーズの最上位モデル「M350 xDrive」を発表した。3.0L直列6気筒ターボエンジンと48Vマイルドハイブリッド技術を組み合わせ、最高出力326kW(443PS)、最大トルク580Nmを発生する。
注目されるのが、エンジンの駆動力をすべて後輪へ送る新機能「Drift Moment」だ。生産開始時には利用できず、2027年中に提供される予定で、それ以前に納車された対応車両にもリモート・ソフトウェア・アップグレードで追加される。日本での発売時期、価格、装備内容は明らかになっていない。
■2027年に追加される「Drift Moment」
BMWは2026年9月8日、南フランスのミラマにある同社テストセンターで最終段階の走行試験を進めている次期3シリーズの詳細を発表した。内燃機関モデルには4気筒車と6気筒車が用意され、いずれも48Vマイルドハイブリッド技術を採用する。
ラインアップの頂点に位置するM350 xDriveには、3シリーズのM Performanceモデルとして初めて「Drift Moment」が導入される。センターディスプレイから機能を有効にすると、エンジンの駆動力がすべて後輪へ送られる。BMWによると、マルチプレートクラッチのM専用制御と、横滑り防止装置のDSCをオフにした状態を組み合わせ、後輪を積極的に使った走行を可能にする。
Drift MomentはM350 xDriveの生産開始時点では搭載されず、2027年中に利用可能となる予定だ。すでに顧客へ納車された車両についても、BMWの無線更新機能「リモート・ソフトウェア・アップグレード」を通じて有効化するとしている。具体的な提供時期や市場ごとの利用条件、追加料金の有無は、今回の発表では示されていない。
■443PSの直列6気筒と四輪駆動を採用
M350 xDriveは、内燃機関を採用する次期3シリーズで唯一の6気筒モデルとなる。3.0L BMWツインパワー・ターボ直列6気筒エンジンに48Vマイルドハイブリッド技術を組み合わせ、システム最高出力326kW(443PS)、最大トルク580Nmを発生する。
トランスミッションには8速ステップトロニックを採用し、BMWの四輪駆動システム「xDrive」を標準装備する。BMWが公表した開発段階の暫定値では、0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は250km/hとなる。開発中の試作車に基づく数値であり、量産仕様では変更される可能性がある。
専用のシャシーチューニングが施され、車体のねじり剛性と上下方向の剛性も高められる。アダプティブMサスペンション、Mスポーツ・ディファレンシャル、バリアブル・スポーツ・ステアリングは標準装備となる。
次期3シリーズ全体では、前輪にダブルジョイント式スプリングストラット、後輪に5リンク式サスペンションを採用する。ホイールベースを現行モデルより延長し、前後のトレッドも拡大することで、走行安定性と俊敏性の両立を図る。
前輪245/35 R20、後輪275/30 R20のスポーツタイヤもオプションとして設定される。従来の訳文ではM350 xDriveの標準装備のように扱われていたが、BMWの発表では次期3シリーズ向けの選択装備とされている。
■ハードウェアとソフトウェアを統合制御
次期3シリーズには、走行に関係するハードウェアとソフトウェアを連携させる「BMW Driving Stack」が導入される。内燃機関モデルでは、駆動方式に合わせて最適化した制御システムが、四輪駆動を含む車両の横方向の動きに関係する機能を統合する。
電気自動車のBMW i3では、専用の中央演算装置「Heart of Joy」とBMW Dynamic Performance Control Driving Stackを組み合わせる。一方、内燃機関を搭載する3シリーズでは、長年改良されてきた複数の専用制御ユニットを連携させる構成を採用する。両者は同一のシステムではなく、それぞれの駆動方式に合わせて設計された走行制御基盤となる。
Drift Momentも、こうした電子制御とxDriveの駆動系を組み合わせた機能である。通常は四輪駆動として走行するM350 xDriveが、選択した条件下でエンジンの駆動力を後輪へ集中させる仕組みとなっている。
試作車を運転したBMWBLOGによると、通常の走行モードでも設定に応じて前後の駆動力配分や車両安定制御の介入が変化する。ウェット路面での試乗では、日常走行向けのPersonalからM Sport、M Sport Plusへ切り替えるにつれて、後輪の動きをより積極的に使える設定になっていたという。
同媒体は、BMWの開発担当者からの説明として、ブレーキ、電子制御式xDriveクラッチ、リアデファレンシャルロックを連携させて車両の動きを制御すると報じている。複数の装置を状況に応じて使い分けることで、ステアリング操作に対する応答と車両の安定性を調整する。
■ノイエ・クラッセのデザイン言語を採用
次期3シリーズは、電気自動車のi3と同じ「ノイエ・クラッセ」のデザイン言語を採用する。今回公開された車両はカモフラージュされた試作車だが、BMWを象徴する4灯式フロントマスクを新たに解釈したデザインや、長いホイールベース、短いオーバーハングを特徴とする。
BMWによると、内燃機関モデルと電気自動車のi3は、搭載する駆動システムに応じた細部を除き、共通のデザイン方針を採用する。車内にも同様の意匠を取り入れ、「BMW Operating System X」で動作する表示・操作システム「BMW Panoramic iDrive」を搭載する。
次期3シリーズは現在、ミラマの高速オーバルや各種ハンドリングコースなどで最終段階の走行試験を実施している。これまでにスウェーデン北部アリエプローグでの冬季試験や、ドイツのニュルブルクリンクでのテストも行われた。
■生産開始は2026年後半を予定
M350 xDriveの生産開始は2026年後半に予定されている。もっとも、Drift Momentの提供は2027年中となるため、初期に納車される車両では当面、この機能を利用できない。
一方で、生産開始時から443PSの直列6気筒パワートレイン、xDrive、アダプティブMサスペンション、Mスポーツ・ディファレンシャル、バリアブル・スポーツ・ステアリングを備える。Drift Momentは、納車後も車両の機能を拡張できる次期3シリーズのソフトウェア基盤を象徴する機能といえる。
BMWは、次期3シリーズの日本導入について、発売時期や価格、国内仕様を発表していない。Drift Momentが日本向け車両でも提供されるかを含め、詳細は今後の正式発表を待つ必要がある。
元記事: BMW M350 xDrive Delivers M3-Exclusive Drift Mode to All Owners as Free OTA Update
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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