テスラの新型ロードスター、スペースX技術で空中旋回を実演―2028年生産へ
テスラは15日、SpaceXの技術を取り入れた新型電気スポーツカー「ロードスター(Roadster)」を米テキサス州で発表した。ロケット式のスラスターや吸着システムを使って空中で旋回する実演を披露し、2028年の生産開始を予定している。
■SpaceXと共同開発、空中で旋回
発表イベントはテキサス州ウェーコ近郊のSpaceX施設で開かれた。テスラとSpaceXの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏は「世界最高の自動車会社と世界最高のロケット会社が協力すると何が起こるのか、その成果を目にすることになる」と述べた。
新型Roadsterは、SpaceXとの共同開発によるロケット式スラスターを搭載する。実演では、吸着システムを使って湾曲したランプを逆さまの状態で走行した後、空中に飛び出して車体を回転させ、スラスターを使いながら車輪を下にして着地した。
ロイター通信によると、Roadsterは停止状態から時速60マイル(約97キロ)まで1秒未満で加速し、最高速度は時速230マイル(約370キロ)を超えるとしている。
生産開始は2028年を予定する。価格は発表されていない。テスラは予約を受け付けており、通常仕様の予約金は5万ドルとしている。SpaceXの推進技術をより大幅に取り入れた仕様では、25万ドルの予約金を設定している。
新型Roadsterは高価格・少量生産のスポーツカーとなる見通しで、テスラの販売台数全体に占める割合は限定的になるとみられる。
■テスラとSpaceXの統合観測も
Roadsterの共同開発は、テスラとSpaceXの関係が深まっていることを改めて示した。両社を巡っては以前から将来的な経営統合の可能性が市場で取り沙汰されている。
SpaceXのグウィン・ショットウェル社長兼最高執行責任者(COO)は6月、CNBCのインタビューで両社の統合について問われ、「イーロンの人生を少し楽にするかもしれない」と述べた。一方で、当面はSpaceXの事業運営に集中しているとも説明し、統合計画を具体的に表明したわけではない。
マスク氏も7月、テスラとSpaceXの事業上の重なりが拡大しているとの認識を示しており、両社の統合を巡る観測が続いている。
■第3四半期納車は48万6532台
テスラの自動車販売は2026年第3四半期に市場予想を上回った。
テスラによると、第3四半期の世界生産台数は46万4391台、納車台数は48万6532台だった。納車は生産を2万2141台上回った。
StreetAccountがまとめた市場予想は約46万1100台だった。テスラが24社のセルサイドアナリストの予想を集計した会社集計値は46万1974台で、実績はこれを2万4558台、約5.3%上回った。
車種別では、主力の「Model 3」と「Model Y」の納車台数が47万8237台となり、全体の約98%を占めた。その他の車種は8295台だった。Model 3とModel Yの生産台数は45万7387台だった。
前年同期の2025年第3四半期には過去最高となる49万7099台を納車しており、2026年第3四半期は前年同期比約2.1%減少した。
テスラは中国のBYDや小米(シャオミ)などとの競争が激しさを増すなか、2024年と2025年に続いた年間販売台数の減少からの回復を目指している。
■発表翌日のテスラ株は下落
Roadster発表翌日の16日、テスラ株は一時370.39ドルまで上昇したものの、その後は下落し、前日比2.08%安の354.91ドルで取引を終えた。
SpaceX株も前日比1.74%安の146.03ドルで16日の取引を終えた。
■テスラが公開した実演時の映像
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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