米カンザスシティー連銀総裁、根強いインフレ警戒「頑固で粘着的」

2026年8月28日 10:12

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記事提供元:International Business Times

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 カンザスシティー連銀のジェフリー・シュミッド総裁は27日、米国のインフレについて「依然として頑固で粘着的だ」と述べ、物価上昇率をFRBの目標である2%に戻すには、なお困難な取り組みが必要になるとの認識を示した。

 シュミッド総裁は、カンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホールで開催している年次経済シンポジウムの会場からCNBCの番組に出演した。「インフレは依然として頑固で粘着的であり、突破口を見つけ続けなければならない」と述べ、「次の米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策判断に向け、われわれには難しい仕事が待っている」と語った。

 シュミッド総裁は2026年のFOMCで投票権を持たないが、会合で政策見解を表明することはできる。現行のフェデラルファンド金利の誘導目標である3.50〜3.75%については、「現在の金利政策が何を抑制しているのか分からない」と述べ、景気を十分に抑制していない可能性を指摘した。一方で、「金利を動かせば、マクロレベルで市場参加者の行動が変わることは分かっている」と語った。

 ただ、現時点で利上げを支持するかどうかは明言しなかった。「もう少し情報が必要だ。成長とインフレの双方を動かしている需要側の要因を見極めようとしている」と説明した。

 発言に先立ち、米商務省経済分析局(BEA)が26日発表した7月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前月比0.2%上昇、前年同月比3.7%上昇した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPCE物価指数も前月比0.2%上昇し、前年同月比では3.3%上昇した。

 コア指数の前月比と前年同月比は市場予想と一致した。一方、総合指数は前月比、前年同月比ともにダウ・ジョーンズ集計の市場予想を0.1ポイント上回った。

 同じ統計では、7月の個人所得が前月比0.4%増加し、個人消費支出が0.2%増加した。いずれも市場予想を上回った。物価変動の影響を除いた実質個人消費支出の増加率は0.1%未満で、BEAの表では0.0%となった。

 FRBは7月28、29両日のFOMCで、政策金利の誘導目標を3.50〜3.75%に据え置くことを9対3で決定した。クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁、ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁、ダラス連銀のロリー・ローガン総裁は据え置きに反対し、0.25ポイントの利上げを支持した。

 8月19日に公表されたFOMC議事要旨によると、多くの参加者は、インフレ率が低下しなければ金融引き締めが必要になる可能性が高いと判断した。一部の参加者は、現在の金融環境について、インフレ率を2%に戻すのに十分なほど引き締まっていない可能性があると指摘した。

 7月会合で利上げを支持した参加者のうち数人は、早期の利上げが、後に一段と急激で経済的な負担の大きい連続利上げを迫られる事態の回避につながる可能性が高いとの見方を示した。

 ハマック総裁は8月上旬、0.25ポイントの利上げ1回だけでは経済への影響が限られ、複数回の利上げが必要になる可能性があると述べていた。

 ハマック総裁は27日のCNBCのインタビューでも、「今こそ行動すべき時だ」と述べ、利上げを改めて主張した。最近の月次インフレ率が鈍化していることは認めつつも、インフレ率が5年以上にわたってFRBの目標を上回っていると指摘した。また、金融環境や市場参加者との対話から判断して、現在の金融政策は景気を抑制していないとの認識を示した。

※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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