Insta360がミラーレス2機種を開発中 「前例のない形状」、CP+ 2027で試作機披露の可能性

(Insta360.com)[写真拡大]
360度カメラを手掛けるInsta360の創業者兼CEOである劉靖康(JK Liu)氏は、同社が特徴の異なる2種類のレンズ交換式ミラーレスカメラを開発していることを明らかにした。1機種は「これまで考えたこともない驚くような形」になるという。マイクロフォーサーズ(MFT)マウントや4/3型センサーの採用を示す情報も出ているが、製品名、マウント、センサー、価格、発売時期はいずれも正式発表されていない。
■浅草の国内初直営店でCEOが開発を明言
Insta360の創業者兼CEOである劉靖康氏は、東京・浅草にオープンした同社の国内初直営店「Insta360 浅草本店」で行われたマイナビニュースのインタビューで、2種類のミラーレスカメラを開発していると明言した。インタビューは2026年8月10日に公開された。
劉氏は「現時点でお話できることは限られている」としたうえで、2機種のうち1機種について「みなさんが今まで考えたこともない驚くような形をしています」と説明した。2機種はキャラクターが異なるというが、具体的な外観や機構、開発段階は明らかにされていない。
同社がレンズ交換式カメラを開発する狙いについて、劉氏は、新しい技術やAIを取り入れることで、レンズ交換式カメラの使い方が分からない人でも気軽に利用できるようにしたいとの考えを示している。
■噂されるMFTモデル「Z One」
Insta360のミラーレスカメラを巡っては、2026年1月に劉氏が中国のSNS「微博(Weibo)」へ投稿した画像や、その後インターネット上に出回った未発表機の画像をもとに、さまざまな推測が広がってきた。
リーク情報やカメラ関連サイトでは、未発表機が「Insta360 Z One」と呼ばれ、コンパクトな白いボディ、バリアングル式のディスプレイ、物理ダイヤル、マイクロフォーサーズマウントを備える可能性が伝えられている。電子接点を介してオートフォーカスや絞りを制御できるとの情報もある。
ただし、「Z One」という製品名を含め、これらの仕様はInsta360が発表したものではない。今回確認されたのは、同社が2種類のミラーレスカメラを開発していることだけであり、過去に流出したとされる機体がどちらかのモデルに該当するかも不明である。
■MFTマウント採用なら互換性が焦点に
マイクロフォーサーズは、異なるメーカーの対応ボディーとレンズを組み合わせられるレンズ交換式カメラの共通規格である。ただし、物理的にレンズを装着できることと、オートフォーカス、絞り制御、レンズ内手ブレ補正などの電子機能を利用できることは同じではない。
リーク通りにInsta360のカメラが電子接点を備えたMFTマウントを採用する場合、対応レンズではカメラ本体からAFや絞りを制御できる可能性がある。一方、実際に利用できる機能はカメラとレンズの組み合わせやファームウェアによって異なるため、互換性は正式発表後に確認する必要がある。
GoProも、1インチセンサーと交換式MFTマウントを採用する小型シネマカメラ「MISSION 1 PRO ILS」を発表している。同社は300種類以上のMFTレンズに対応すると説明しているが、マニュアルフォーカスを前提としており、アダプター経由を含む個々のレンズで利用できる電子機能の詳細は明らかになっていない。
■4/3型積層センサー採用説も未確認
カメラ関連サイトでは、Insta360の未発表機が約2000万画素の4/3型裏面照射積層型CMOSセンサーを搭載するとの推測も出ている。一部では、投稿された作例の画像サイズなどを根拠にソニー製「IMX472」の名称が挙げられている。
OM SYSTEMの「OM-1 Mark II」や「OM-3」も、約2000万画素の4/3型裏面照射積層型センサーを採用している。ただし、OMデジタルソリューションズは公式仕様でセンサーの型番を公表しておらず、Insta360の未発表機と同一のセンサーであることも確認されていない。
Z Oneの価格については、ボディー単体で599~799ドル(約9万5000~12万7000円、1ドル159円換算)になるとの噂がある。しかし、価格を裏付ける公式発表はなく、販売地域や製品構成も不明である。既存の上位MFT機と同等のセンサーを大幅に安く提供するとの評価は、現段階では推測にとどまる。
■「撮影方法を変える」もう1機種
もう1機種について劉氏は、「これまで考えたこともない驚くような形」を備えると説明している。従来のカメラでは撮影者がフレーミングし、ピントを合わせ、シャッターボタンを押すが、Insta360の新技術によって、こうした撮影方法が変わる可能性があるという。
具体的なAI機能や自動撮影機能は発表されていない。360度カメラやジンバルカメラで培った技術が利用される可能性はあるものの、360度撮影、自動構図決定、被写体追尾などの搭載が確認されたわけではない。
劉氏はこれまでのインタビューでも、利用者が撮影操作に気を取られず、その場の体験に集中できるカメラを目指す考えを示している。今回の2機種も、複雑な操作を減らし、レンズ交換式カメラに不慣れな人が使いやすい製品にすることが開発目標の一つとなっている。
■試作機はCP+ 2027で披露される可能性
Insta360は、両モデルの発売日や発表時期を明らかにしていない。劉氏は、2027年のCP+で試作機を披露できる可能性があると述べたが、出展や展示を確約したものではない。どちらか1機種だけを展示するのか、2機種とも披露するのかも不明である。
「CP+ 2027」は2027年2月25日から28日まで、パシフィコ横浜とオンラインで開催される。試作機が披露されたとしても、製品版の発売時期や最終仕様が同時に発表されるとは限らない。
一方、GoProは「MISSION 1 PRO ILS」を2026年9月に発売する計画を示している。米国での希望小売価格は699.99ドル(約11万1300円)、条件を満たす既存のGoProサブスクリプション加入者向け価格は599.99ドル(約9万5400円、いずれも1ドル159円換算)となる。日本での発売日や価格については、日本向けの正式案内を確認する必要がある。
■未発表モデルとの比較には注意
現時点でInsta360の2機種について公式に確認されているのは、開発中であること、特徴の異なるモデルであること、1機種が前例のない形状になること、AIなどにより初心者でも使いやすい製品を目指していることに限られる。
MFTマウント、電子接点、センサーの型番、画素数、ボディー形状、「Z One」という名称、価格帯はいずれもリークや推測に基づく。したがって、すでに仕様が発表されているGoProの製品と性能や価格を直接比較する段階にはない。
それでも、360度カメラやアクションカメラを中心に展開してきたInsta360が、レンズ交換式カメラへ進出する方針を明言した意味は大きい。複雑な撮影操作をAIで支援し、従来とは異なる形状や操作方法を提案できるかが、今後の焦点となる。
■注目ポイントQ&A
●Insta360はマイクロフォーサーズカメラを発売するのですか?
Insta360は2種類のミラーレスカメラを開発していますが、マイクロフォーサーズの採用や発売日は正式発表していません。リーク情報では、1機種がMFTマウントを採用すると噂されています。
●GoProの「MISSION 1 PRO ILS」との違いは何ですか?
GoPro機は1インチセンサーと交換式MFTマウントを採用し、マニュアルフォーカスを前提とする製品です。Insta360の未発表機は、4/3型センサーや電子接点付きMFTマウントの採用が噂されていますが、仕様は確認されていません。
●2機種目とされるカメラの特徴は何ですか?
劉靖康CEOは「これまで考えたこともない驚くような形」になると説明しています。撮影方法を変える可能性にも言及していますが、具体的な形状、AI機能、操作方法は発表されていません。
●試作機はいつ公開されますか?
劉氏は、2027年2月25日から28日まで開催されるCP+ 2027で披露できる可能性があると述べています。ただし、展示は確定しておらず、市販時期も明らかになっていません。
元記事: Insta360 Confirms Two Mirrorless Cameras, Including One GoPro’s ILS Can’t Match
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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