プロディライト 2Q増収、システムサービス・回線サービスが順調に推移

2024年4月16日 09:47

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記事提供元:フィスコ

*09:47JST プロディライト---2Q増収、システムサービス・回線サービスが順調に推移
プロディライト<5580>は12日、2024年8月期第2四半期(23年9月-24年2月)決算を発表した。売上高が前年同期比9.4%増の10.48億円、営業利益が同0.2%減の0.62億円、経常利益が同2.0%増の0.61億円、四半期純利益が同5.1%減の0.36億円となった。

自社開発のクラウドPBX「INNOVERA」を中心に、様々なIP電話回線、スマートフォンアプリ、ネット回線、固定端末をワンストップで提供することにより、顧客の「電話のDX」の実現に取り組み、更なる収益力の向上を目指し施策を実施してきた。2023年10月に「INNOVERA」のオプションサービスとして、電話の自動応答後にSMSを送信する「INNOVERA SMS」の提供を開始、2024年1月にはエーアイ<4388>との音声合成分野における連携を発表し「音声合成」サービスの開発を進め、同社の音声合成技術を「INNOVERA」に活用することにより、顧客応対品質の向上と電話業務の効率化を両立させた新サービス「Telful(テルフル)powered by INNOVERA」を2024年3月より提供開始することを発表した。また、パソナ・パナソニックビジネスサービス(現 パソナ日本総務部)との協業により、業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」と「INNOVERA」を連携することで電話応対に伴う顧客管理を効率的に行うことができるサービスの提供を開始するなど、顧客の利便性を重視したサービスの追求を行ってきた。また、幅広い顧客層と強固な販売網を持つ大手販売代理店との新たな販売パートナー契約締結による「INNOVERA」の販売網を強化するとともに、2023年12月に自社主催のイベント「INNOVERA Fes 2023 大感謝祭」を開催し「INNOVERA」の知名度向上を図るなど、新たな顧客創出に努めてきた。さらに、エイツーが提供するVoIP機器「LANdeVOICE」と「INNOVERA」との連携を開始、大塚商会<4768>との協業により、「INNOVERA」とiPadを連携することで受付業務の効率化を図るソリューション「iPad受付内線パック」の提供を開始するなど、他社との連携も強化してきた。

システムサービスの売上高は前年同期比15.5%増の3.52億円、売上総利益は同6.5%増の1.98億円となった。前年度に引き続き、顧客のDX需要が堅調であり、新たに販売パートナー契約を締結した大手販売代理店による案件増加など、販売代理店制度「パートナープログラム」も奏功したことから「INNOVERA」のアカウント数を順調に伸ばした。

回線サービスの売上高は同7.4%増の5.54億円、売上総利益は同6.5%増の2.36億円となった。0ABJ型IP電話回線サービスは、顧客の事業再編に伴う解約によるチャネル数の減少があったものの「INNOVERA」のアカウント増に伴うチャネルの増加、既存顧客の事業や拠点拡大等によるチャネル追加があったことから、「IP-Line」の総チャネル数が増加した。

端末販売は、Web会議用大型ディスプレイ「MAXHUB」の大口案件受注により、売上高は同6.2%増の1.23億円と堅調に推移したものの、Yealink社製品のうち、一部端末の販売が低調であったため、売上総利益は同2.6%減の0.38億円となった。

2024年8月期通期の業績予想については、売上高が前期比14.4%増の22.96億円、営業利益が同50.9%増の1.95億円、経常利益が同52.1%増の1.92億円、当期純利益が同40.9%増の1.27億円とする期初計画を据え置いている。《SI》

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