小林製薬がデジタル分野で新規事業開発 Sun Asteriskと協業で

2023年10月29日 14:31

印刷

Sun Asteriskによる支援のフロー(画像: 小林製薬)

Sun Asteriskによる支援のフロー(画像: 小林製薬)[写真拡大]

 小林製薬(大阪府大阪市)は26日、Sun Asteriskをパートナーに、デジタル分野における新規事業開発を開始すると発表した。2030年にグループ連結売上高で2800億円を目指しており、その基盤をつくる。

【こちらも】小林製薬の「こんな商品があったらいいな」の第1弾は、水虫・タムシの薬!?

 デジタル技術を活用した新規事業開発や、それを実現するためのデジタル人材採用の強化を加速する。そのためにデジタル・クリエイティブスタジオのSun Asteriskとの協業を強化する。

 小林製薬は既に9月、Sun AsteriskをDX推進パートナーに迎え、デジタル人材の採用からオンボーディングまで、ワンストップのHR支援を受けるとしていた。

 Sun Asteriskは、2000名以上のエンジニアやクリエイターを擁し、4カ国、6都市で展開している企業。「クリエイティブ&エンジニアリング」と「タレントプラットフォーム」の2つのメニューを提供している。

 「クリエイティブ&エンジニアリング」では、テック・デザイン・ビジネスの専門チームが、アイデア創出からビジネスデザイン、プロトタイプ開発、本開発、グロースまで包括的にサポートする。

 新規事業やDX推進には、立ち上げ期・グロース期で必要な人材が異なる。Sun Asteriskのタレントプラットフォームは、各フェーズに最適な採用戦略の策定や、人材採用の実行を支援する。

 小林製薬は、アイデア創出からアフターサービスまでのバリューチェーン全てのステークホルダーとの接点を、DXで改革することを目標に掲げている。

 同社は「全社員アイデア提案制度」を運用しており、年間5700件以上の「あったらいいな」が集まるという。これらに加えて、世界中のトレンドやSNSから情報を獲得しAIへインプット。人力では見落としてしまう「困りごと」を発見する。

 今後は、集めた「あったらいいな」や「困りごと」をDXで実現していく方針だ。それに向けて、DX人材を採用。既存社員にも、DX学習ができる機会を提供する。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事