小林製薬の「こんな商品があったらいいな」の第1弾は、水虫・タムシの薬!?

2023年3月15日 16:29

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 「こんな商品があったらいいな、を商品化する」。小林製薬(東証プライム)が前面に押し出す、ミッションである。

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 久方ぶりに小林製薬を調べていて、「もしかしたら」という事実に出会った。同社は1886年(明治19年)に故小林忠兵衛氏によって興された。そして最初に世に問うた商品は:タムシチンキ。水虫・タムシの薬である。小林氏は水虫・タムシに苦しみ「こんなのがあったらいいな」と開発に取り組んだのではないか・・・。いまや確認するすべきもないが!?

 私が目下愛用している商品に、「アンメルツヨコヨコ」がある。仕事を終えシャワーを浴びた後、肩にすり込む。アンメルツヨコヨコの先発商品は、アンメルツだと知った。

 1966年に開発されているがその理由は・・・「デートに肩凝り用の張り薬を貼って出かけた社員が『年寄り臭い』『かっこ悪い』と言われた。件の社員は見えない肩凝り薬の開発に取り組んだ。その結果が・・・」という次第。ちなみにアンメルツヨコヨコは既に半世紀以上の実績を積んだ、主力商品となっている。

 夏場に重宝しているのが、「熱さまシート」。額に貼って熱を発散できる使い捨てシートの開発と取り組んでいた3人が、居酒屋で話をしているときだった。刺身こんにゃくが手に落ちた。ひんやりした気持ちよさが、ヒントになった。その感触を手掛かりに、メントールを配合したジェルをシート状にした熱さまシートが生まれた。いま熱さまシートは東南アジア等で「暑さ対策」商品として、小林製薬の海外市場深耕の最前線商品の役割を担っている。

 収益動向は、しっかり。2022年12月期の「7.1%増収、2.3%営業増益、1.6%最終増益、7円増配90円配」に続き、23年12月期も、4.4%の営業減益(255億円)ながら「3.5%増収(1720億円)、0.9%最終増益(202億円、過去最高益更新)、2円増配92円配」計画。営業減益の主因は原材料費上昇。

 決算書類を各種読み込んでみたがどれにも、こんな活字が躍っていた。

 「23年度には新中計がスタートするが・・・“あったらいいな”をブランドスローガンにこれまでにない付加価値製品を開発し提供・・・新製品は発売したら終わりでなく発売後も強い技術や表現を獲得し、リニューアルやラインアップ追加を繰り返し・・・今後は商品開発体制を中央研究所も加わり、四位一体で臨む」。

 小林製薬の本校作成中の時価は8000円台入り口。予想税引き後配当利回り1%。昨年来高値から2000円近く下値。過去10年近く保有していると調整済みベースで2.8倍。再度の1万円台を「あったらいいな」と念じつつ、まずはIFIS目標平均株価9710円目途か。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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